ウェビナー資料の基本構成は以下の通りです。
ここからは、各構成の詳細について見ていきましょう。
ウェビナー資料の一番最初に来るのが挨拶パートです。挨拶パートは主に以下の要素で構成されます。
ウェビナー開始15分前には、表紙・質問受付・注意事項の3枚のスライドを順に表示します。ウェビナーが始まったら、残りのスライドを表示しますが、挨拶に時間をかけすぎると離脱を招きます。挨拶パートはテンポよく進めましょう。
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ウェビナー資料作成で最も注力すべきなのが講演内容です。
講演内容の資料作成ポイントは後述するので、ここではサマリーの重要性をお伝えします。サマリーとは、内容を簡潔にまとめた資料です。
講演に入る前に、サマリーを提示すれば、参加者は自身と関連性の高いウェビナーかどうか判断できます。つまり、サマリースライドの作成により参加者のスクリーニングができるのです。
講演内容の要約や得られるベネフィット、おすすめの参加者などを記載したサマリーを表示しましょう。
クロージングはウェビナーの締めの部分に当たります。クロージングでは、以下3つのスライドを用意します。
アンケートの知らせとコンバージョンへの導線で1枚ずつのスライド、自社紹介で3~5枚のスライドを作成するのがいいでしょう。
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・【無料テンプレ付き】ウェビナーでのアンケート項目例とサンプル・回答率アップのコツを解説!
ウェビナー資料の基本構成が分かったところで、講演内容パートにおける資料作成ポイントをご紹介します。参加者に伝わる資料を作成するには、下記ポイントを意識してみてください。
ここからは、各ポイントの詳細を解説します。
ウェビナー資料の原則は、1スライド1メッセージです。1枚のスライドにいくつものメッセージを入れると、スライドがごちゃごちゃし、ユーザーにメッセージは伝わりません。まずはウェビナーの大まかなシナリオを考え、キーメッセージや図解が必要な部分を洗い出し、それをスライド化するのがおすすめです。
あまり知られてはいませんが、スライドにも基本構成要素があります。優れたウェビナーやセミナーを開催している企業は、1枚のスライドに下記項目を入れているのです。
タイトル・ページ番号・会社ロゴの位置は固定されているため、メッセージとボディ部分の作成に注力しましょう。メッセージを1つ決めたら、「どうすればメッセージを効果的に伝えられるだろうか?」という視点で、テキストや図表を作成しましょう。
「ウェビナーはスライドを追加するほど有益になる」と考えるマーケティング担当者は多いですが、必ずしもそうではありません。スライドの枚数が多すぎると、次々とスライドが変わるため、参加者は登壇者の話に集中できません。
また、各スライドの印象が薄くなるため、ウェビナー終了後に「結局、何が言いたかったの?」という感想を抱く参加者も出るでしょう。トピックやウェビナー時間などにより、最適なスライドの枚数は異なりますが、不要なスライドは思い切って削除するようにしましょう。
ウェビナーの資料には、積極的に箇条書きを使用しましょう。箇条書きの使用により、参加者はトピックの概要やメッセージを簡潔かつ視覚的に理解できるようになります。
例えば、下記の文章を比べてみてください。
リスティング広告の広告ランクは、上限クリック単価と品質スコアの掛け合わせで決まる。品質スコアを決める要素は、推定クリック率と広告の関連性、ランディングページの利便性の3つ。 |
箇条書きを使用した文章のほうが、瞬時に理解できるのではないでしょうか。この例が示すように、箇条書きは読み手の負担を軽減します。ウェビナー資料では、箇条書きできるところは箇条書きを用いて、参加者の負担を減らしましょう。
ウェビナー資料を一通り作成したら、数字やデータのビジュアル化をします。数値を図表にするメリットは、参加者が直感的に理解できるようになることです。データをビジュアル化する際は、適切な図表形式を使用する、色のトーンを統一する、テキストで補足説明するなどに注意してください。
人間はテキストよりもビジュアルの影響を強く受けます。アメリカ国立研究所の研究によれば、講義の学中定着率が5%、読書の定着率が10%に対し、視聴覚の定着率は倍の20%にも伸びます。ウェビナー資料に画像や動画を入れることで、参加者の記憶に残りやすくなるのです。
特に、「1分間の動画は180万語に相当する情報量を含む」ことを示した研究があるほど、動画は効果的に多くの情報量を伝えられます。例えば、製品の活用法を示す場合、製品紹介動画を流すといいでしょう。
参加者の興味関心を高める効果にも期待できるため、画像や動画をウェビナー資料に含めてみましょう。
ウェビナーの開始前と終了時には、サマリーを表示しましょう。サマリーの表示により、参加者はウェビナーの重要ポイントの予習と復習ができるようになるため、理解促進へとつながります。各トピックが長くなる場合は、トピックが終わるたびにサマリーを表示するのも有効です。
ウェビナーはブランディングの場でもあります。参加者に自社イメージを残すためには、ウェビナー資料にブランドカラーを使用するのが有効です。
出典:HubSpot
上記画像はHubSpotの資料ダウンロードのスクリーンショットです。資料を見てもらうと分かるように、HubSpotのブランドカラーであるオレンジとネイビーを活用しています。HubSpotのようにブランドカラーを活用すれば、ブランディングも可能となり、自社想起率の向上を見込めます。
ウェビナー資料は下記手順で作成しましょう。
ここからは、各ステップの詳細を見ていきましょう。
まずはウェビナーの目的を明確にしましょう。目的は、自社製品理解の促進や認知度の拡大、リードジェネレーションなど様々です。目的により、資料内容やターゲットは異なります。
効率的にウェビナー資料を作成するには、構成作りが欠かせません。構成は家づくりの設計図のようなものです。全体図を理解しないまま、家づくりを始めると全体バランスが崩れて、やり直しが発生するリスクが生じます。これはウェビナー資料づくりでも同じです。講演で伝えたい要点を洗い出し、自然で分かりやすい流れになるように構成しましょう。
ウェビナーの構成案に沿って、資料作りを始めます。資料作成時のポイントは、参加者の負担を減らす工夫をすることです。そのためにも、一度資料を作成したら、箇条書きや図表化、イラスト/動画を使える部分がないか確認しましょう。
ウェビナー資料のビジュアル化が済んだら、最後の仕上げとして校正に移ります。校正では無駄の削除と形容詞を数字に置き換えることに注力してください。校正をすれば、分かりやすいウェビナー資料が完成します。
どれだけ魅力的なウェビナー資料を作成しても、登壇者のスピーチが悪ければ、メッセージは伝わりません。ウェビナー資料が完成したら、チーム全員でリハーサルを繰り返しましょう。
ウェビナーは多くの潜在顧客と接点を構築できる重要なチャネルです。
ウェビナーを成功させるためには、分かりやすい資料作りが欠かせません。箇条書きや図表、画像/動画などを用いて、参加者の負担を減らした資料作りを意識しましょう。
ぜひ本記事を参考に、資料の作成をしていただければと思います。
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