【1】ウェビナーとは

ウェビナー(Webinar)は、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語で、Web上で開催するセミナー、またはセミナーを実施するためのツールのことをいいます。
オフラインのセミナーと異なり、会場へ移動する時間や移動にかかる費用がかからないのが特徴です。
近年は、参加者・主催者双方の負担を抑えることができるため、多くの企業で活用され始めており、株式会社マイナビ TECH+マーケティング担当調べによると、わずか2年で参加者が約10倍以上増加しています。
【2】ウェビナーの目的とは?
ウェビナーを導入する目的は大きく分けて「新規リードの獲得(リードジェネレーション)」と「リードの育成(リードナーチャリング)」の2つに分かれます。
1.新規リードの獲得(リードジェネレーション)
ウェビナーに関わらず、セミナーを開催する目的は、新規リードの獲得です。企業が継続的に利益を上げるためにも、新規顧客を獲得していかなければいけません。将来顧客になる可能性の高いリードの獲得は、企業にとって重要な課題です。
リードはあくまで見込み顧客であるため、必ず顧客になるとは限りません。
収益につなげるためにも一定数のリードを獲得する必要があります。ウェビナーはインターネットで多くの参加者を集められるため、新規リード獲得に向いているのです。
リード獲得についてはこちら!
2.リードの育成(リードナーチャリング)
新規リードを獲得したら、リードの育成(リードナーチャリング)です。
リードを放置したままでは、成約には繋がりません。
獲得したリードに対して効果的にアプローチし、関係を構築していく必要があります。
顧客が興味を持ってくれそうなウェビナーを開催し、コミュニケーションを重ねることで、顧客の満足度や購買欲の向上に繋がります。
ウェビナーでナーチャリングをする方法はこちら!
【3】ウェビナーの配信方法

ウェビナーの配信方法は大きく分けて「ライブ配信」と「録画配信」の2つがあります。
それぞれの特徴を把握した上で上手に使い分けましょう。
1.ライブ配信
ライブ配信は、あらかじめ決めた時間にセミナーを開催し、リアルタイムで配信する方法です。
リアルタイムで質問したり、アンケートを取ったりなど双方向でのコミュニケーションで参加者との関係を強化できます。
ただし、決まった時間にセミナーを開催するため、主催者、参加者ともに時間が縛られてしまうのがデメリットです。
また、ライブ配信では編集ができないので、ミスやイレギュラーな事態が起きてしまうことがあるので注意しなければいけません。
ライブ配信を行う際は念入りに準備する必要があります。
2.録画配信
録画配信は、配信用として収録した動画やライブ配信したウェビナーの動画を指定の時間に配信する方法です。
ライブ配信と違い、リアルタイムではないので、字幕や効果音の追加、内容の差し替えなど編集をすることが可能です。
参加者にとっても時間に縛られることなく、好きな時間に視聴できるのがメリットでしょう。
ただし、リアルタイム配信とは異なり、双方向のコミュニケーションではなく、一方方向の配信になってしまいます。

【4】ウェビナーのメリット

ウェビナーを導入するメリットは3つあります。
メリット1.コストを削減することができる
ウェビナーを導入するメリットとして、コストを削減できるという点が挙げられます。ウェビナーを導入することで、会場のレンタル費などが不要になります。参加者側も、これまで必要だった交通費や宿泊費を削減することが可能です。
メリット2.全国から参加者を集めることができる
ウェビナーは、オフラインのセミナーのように場所の指定がありません。
PCやスマホ、タブレットなどインターネット環境があれば、どこからでも参加可能です。開催場所が理由で参加できなかった人も参加できるので、セミナー参加率の向上が期待できます。
メリット3.場所・人数に制限がない
ウェビナーは場所、人数に制限がないこともメリットの1つです。これまでオフラインの会場を探す場合、参加人数に応じてスペースが十分に確保できる会場を探す必要がありました。
ウェビナーでは、インターネット上でやり取りするため、場所や人数を気にする必要がありません。インターネット環境とオンライン通話しても差し支えない場所さえあれば、簡単に始められます
【5】ウェビナーのデメリット

ウェビナーにはメリットだけでなく、デメリットもあります。しっかりと確認した上で、導入・対策を検討しましょう。
デメリット1.参加者が離脱しやすい
ウェビナーは参加者が離脱しやすいというデメリットがあります。
対面型のセミナーの場合、途中で退席すると目立つため、参加者は途中で席を立つことは滅多にしません。
一方ウェビナーは気軽に参加することができる反面、離脱されやすいのが特徴です。
デメリット2.参加者の表情や雰囲気が分からない
対面式のセミナーと違い、ウェビナーは直接顔を合わせないので、参加者の表情や雰囲気が分からないという点があります。大規模の人数になると、誰が発言したかわからなかったり、一つひとつの映像が小さくなることで画質が下がったりと、いくつかの弊害が考えられます。
参加者の反応・雰囲気を知りたいときは、チャット欄などで回答をしてもらったり、アンケート機能を活用するのがよいでしょう。
デメリット3.通信環境によって音声や画質に差が出る
通信環境によって音声や画質に差が出ることも考慮しなければいけません。
ウェビナーはインターネットを使って行うため、通信環境の問題が発生します。通信状況が悪かったり、遅かったりすると、音飛びや映像遅延の原因になります。
未然に防ぐためにも、機材の作動確認や接続テストを行うなど、しっかりと準備や対策を行いましょう。
【6】配信ツールの選び方
ウェビナーに利用できるツールは様々あります。ここでは、配信ツールを選ぶ際に抑えておきたい3つのポイントを紹介します。
1.料金
配信ツールを導入する上で、料金は重要です。配信ツールは主に、「月額固定制」「従量課金制」の2つの料金形態があります。
月額固定制は、毎月決まった料金を支払う料金形態です。利用頻度に関わらず、料金は一律で固定されているため、ウェビナーの開催頻度が高い企業におすすめです。
対して従量課金制は、利用者がサービスを利用した分だけ料金を支払う料金形態です。従量課金制は使った分しか料金が発生しないため、開催頻度が比較的少ない企業向けのプランとなっています。
中には、料金がかからない「完全無料型」というものもあります。しかし、このようなプランの場合は、使える機能が制限されていることもあるため内容を確認する必要があります。
それぞれの特徴を把握した上で最適な料金形態を選択しましょう。
2.機能の確認
ウェビナーの配信ツールはサービスによって機能が異なります。主に以下のような機能が提供されています。
- 動画配信ができるだけのツール
- 参加者とリアルタイムでやりとりができるツール
- 参加者がどこで離脱したかなど分析ができるツール
値段が安いからといって即決してはいけません。重要なのは価格とサービスのバランスです。
自社のウェビナーを導入する目的や利用したい機能などを整理した上で、自社にとってプラスになるような配信ツールを導入しましょう。
3.サポート体制
サポート体制も重要な要素です。ウェビナー、特にリアルタイムでの配信は音声や映像が途切れるなどのトラブルが起きてしまうことがあります。
そのため、専門のスタッフが当日ウェビナーに立ち会ってくれるか、エラーやトラブルの際にすぐに対応してくれるかといった点を確認しましょう。

【7】おすすめのウェビナー配信ツール6選
ここではおすすめのウェビナー配信ツールを6つ紹介します。ウェビナーを導入する目的や用途に合わせて、最適なウェビナー配信ツールを選びましょう。
1.Zoom
Zoomは、アメリカのZoom Video Communications社が提供しているWeb会議システムです。
Zoomは操作性がシンプルなのが特徴です。 ウェビナー参加者は直感的に理解・操作できるため、デスクトップからモバイルまで幅広い環境に対応します。
1つのウェビナーに最大100人まで参加できるほか、企業用プランや有料アドオンの利用で数千人から1万人規模まで接続人数を増やすことが可能です。
2.Microsoft Teams
Microsoft Teamsはマイクロソフトオフィス社が提供しているウェビナー配信ツールです。
追加オプションなしで最大1万人が参加できるのが大きな特徴です。
また、Office製品との連携も可能です。OneDriveなどを利用した資料共有、Microsoft Formsを使った投票フォームの設置、Teamsアプリ上での共同編集などがスムーズにできます。
3.Google ハングアウト
Googleハングアウトは、Google社が開発したWeb会議システムで、ウェビナーツールとしても使用することができます。
Googleアカウントを持ってさえいれば、無料でビデオ通話することが可能です。
ただし、Googleハングアウトは1つのウェビナーで最大10人までと定められているため、それ以上の人数は参加できません。小規模のウェビナーに向いているサービスといえます。
4.Cisco Webex Events
Cisco Webex Eventsは、通信機器やソフトウェアの製造・販売をしているCisco社が提供しているウェビナーツールです。
Cisco Webex Eventsの大きな特徴は、最大3,000人、ストリーミング配信であれば4万人が参加可能という点です。
また、参加者情報をCRMシステムやMAツールに連動することも可能です。
ウェビナーを開催するだけでなく、その後の施策や改善に繋げられます。
5.Youtube Live
Youtube Liveは、最大手動画配信サイトとして知られるYouTubeのライブ機能で、ウェビナーとしても活用できます。ウェビナーを配信するURLを共有することで、誰でも無料で参加できます。
ライブ配信中に巻き戻して視聴することもできるため、途中から参加した視聴者も最後まで視聴できるのがポイントです。
ライブ配信された動画は、配信後は録画動画として引き続き視聴することもできます。
6.ネクプロ
ネクプロはウェビナーだけでなく、ウェビナーマーケティングにも力を入れており、東証一部上場企業を中心に導入実績400社以上を誇ります。
会員管理・メール配信・アンケート・分析などウェビナーに必要な機能が全て揃っているため、ウェビナー業務の効率化が図れます。
【8】ウェビナーを効果的に行うコツ
ここではウェビナーを効果的に行うコツについて紹介します。
ウェビナーを効果的に行うためには、目的や社内のリソース、費用などを考慮した上で、自社に最適な開催方法を選択する必要があります。
そのため、自社に合う最適な開催方法を選ぶことが、ウェビナーを効果的に行うコツになります。

1.自社でウェビナーを開催
まず、自社でウェビナーを開催する方法です。
自社で行うためリードを低単価で獲得することができます。
ただし、目的や内容を決定し、目的にあったツールを選ぶ必要があるため、主催側はウェビナーに関するノウハウが求められます。
ウェビナーの開催方法についてはこちら!
2.他社主催のウェビナーへ参画
続いては、他社主催のウェビナーへ参画する方法です。
他社主催であるため、ツールや機材の準備は必要ありません。
より効果を最大化するためにも、どの企業とウェビナーを実施するか検討することが大切です。
- ターゲット顧客が一致するか
- 提供する製品・サービスにシナジーがあるか
などを判断軸として共催する企業を選定しましょう。
以下、記事ではTECH+が今までに協賛を募集したウェビナーの一覧がまとまっております。他社主催のウェビナーに参画予定の方は参考までにご確認ください。
ウェビナーの開催レポートはこちら!
3.ウェビナー運用代行会社に委託
「自社にノウハウはないが、自社でウェビナーを開催したい」
そんな方は、ウェビナー運用代行会社に委託するのがおすすめです。
ウェビナーに関する一連の準備をサポートしてくれます。
しかし、代行会社によって依頼できる内容が異なります。
利用を検討するのであれば、各社サービスの特徴をしっかりと把握することが大切です。
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【9】まとめ
今回の記事では、ウェビナーの概要やメリット、ツールの選び方などを紹介しました。
ウェビナーを導入することで、
- コストを削減できる
- 場所や人数の制限なく開催できる
といったメリットがあります。
一方で、
- 参加者が離脱しやすい
- 通信環境によって音声や画質に差が出る
といったデメリットもあります。
ウェビナーの特徴を把握した上で対策と準備を行い、より効果的なウェビナーを実践していきましょう。
しかし「ウェビナーを行いたいが、しっかりと準備・実施できるか不安」と思う方もいるのではないでしょうか?
弊社サービスである「TECH+」は、ウェビナーの企画・運営をサポートするサービスで、年間100件以上のウェビナーの主催と運用支援を行っています。
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