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【入門編】5分で分かる!ネイティブ広告とは?種類や事例もご紹介!

作成者: 【TECH+マーケティング責任者】谷合 祐馬|Feb 29, 2024 12:24:38 PM

【1】ネイティブ広告とは

ネイティブ広告とは、Webメディアやアプリに溶け込む形で表示される広告です。

一般のコンテンツと広告が判別付くように「広告」「PR」「AD」「Sponsored」「お知らせ」と書かれています。広告のフォーマットを指すのではなく概念です。

商品・サービスの存在を知らない潜在顧客にアプローチできるため、認知拡大を目的とした広告配信をお考えの方におすすめの広告となっています。

 

認知拡大についてはこちら!

下記の記事で認知拡大にについて詳しく解説しています。
認知拡大とは?施策立案の方法からプロモーション施策まで解説

 

ネイティブ広告とステマの違い

ネイティブ広告はステマと間違われやすいです。

ステマとは、広告やPRであることを隠して商品を宣伝することをいいます。

消費者がステマに騙されて不利益を被ることもあるため、2023年10月にステルスマーケティングに関する法規制が施行されました。法律違反を起こすと、2年以下の懲役または300万円以下の罰金が科せられます。

ネイティブ広告を配信する際に「広告」「PR」「AD」「Sponsored」「お知らせ」など表示しなければステマになります。そのため、Webメディアやアプリ内の広告であることを必ず表示させましょう。

 

【2】ネイティブ広告の種類・費用相場

ネイティブ広告の種類は6つあります。

1.コンテンツ内に溶け込む「インフィード型」

インフィード型は、Webサイトやアプリのコンテンツとコンテンツの間に配信する広告です。広告の例は「マイナビニュース」「TECH+」「Instagram」「Twitter」「TikTok」です。

コンテンツに挟まれているため、視認性(インプレッション数)が高くなります。

また、コンテンツの体裁に合わせて広告を制作すれば、広告感を消すことができてユーザーの警戒心を解くことができます。

 

課金方式

費用相場

クリック課金

20~70円/1クリック

インプレッション課金

400~800円/1,000imps

期間契約

想定クリック数×10~50円

 

2.検索エンジンの検索結果に連動する「ペイドサーチ型」

ペイドサーチ型は、GoogleやYahoo!JAPANの検索結果と同じフォーマットの広告をいいます。リスティング広告と呼ばれることが多いです。

検索エンジンでキーワード検索するユーザーは、何かしらの検索意図を持っています。

【検索意図】

  • Do...何かをしたい
  • Know...特定の情報を知りたい、問題を解決したい
  • Go...特定のサイトに行きたい
  • Buy...商品を購入したい

つまり、ペイドサーチ型は顕在顧客に訴求できて短期間でお問い合わせに繋げられます。

課金方式

費用相場

クリック課金

50~1,000円/1クリック

※キーワードで異なる

 

リスティング広告についてはこちら!

下記の記事で認知拡大にについて詳しく解説しています。
リスティング広告とは?特徴や運用のやり方、成功事例を全て解説!

 

3.オススメとして表示する「レコメンドウィジェット型」

レコメンドウィジット型は、Webメディアの記事を読んだ後に「この記事もオススメ」とレコメンドブロックに配信される広告です。広告の例は「マイナビニュース」「TECH+」です。

記事の下部にレコメンドブロックが存在するため、多くの人の目につく広告ではありません。しかし、Webメディアの記事と関連性が高い情報として広告が配信できるため、誘客に効果的です。ユーザーの心理を上手く活用した広告となります。

課金方式

費用相場

クリック課金

20~50円/1クリック

 

4.WEBサイトの検索結果に連動する「プロモートリスティング型」

プロモートリスティング型とは、Webサイトやアプリ内の検索結果に出てくる広告をいいます。広告の例は「ぐるなび」「食べログ」「楽天」「Amazon」です。

例えば、ぐるなびで焼肉店を検索すると店舗ページの広告が表示されます。このようにWebサイトやアプリ内のページへ遷移することが大きな特徴です。

プロモートリスティングも健在顧客にアプローチできて、商品・サービスの購買促進ができます。

課金方式

費用相場

期間契約

5~150万円/回

※媒体による

 

5.コンテンツと親和性の高い内容を表示する「ネイティブ要素を含むインアド型」

インアド型とは、Webメディアやアプリ上でディスプレイ広告のように配信される広告をいいます。広告の例は「マイナビニュース」「TECH+」です。

ディスプレイ広告との違いは、Webメディアやアプリに溶け込むように広告が制作されることです。そのため、Webメディアが推奨している商品・サービスであることを印象づけられます。つまり、認知拡大ブランディングに効果的です。

課金方式

費用相場

インプレッション課金

0.5×2.5円/imps

 

6.上記の5つに該当しない「カスタム型」

カスタム型とは、Webサイトやアプリ内に溶け込んでいる広告をいいます。例えば、LINEのスポンサードスタンプ音楽サービスSpotifyのBranded Playlistなどが該当します。

 

課金方式

費用相場

クリック課金

20~70円/1クリック

インプレッション課金

400~650円/1,000imps

 

【3】ネイティブ広告の特徴・効果

ネイティブ広告には4つの特徴、効果があります。

1.潜在層にアプローチが可能

ネイティブ広告は、商品の存在を知らない潜在層にアプローチできます。潜在顧客は既存顧客より多いため、商品の存在を知り興味・関心を持ってもらえれば、新規顧客を増やせます。競合他社がアプローチしていない潜在層に商品・サービスを知ってもらえれば、契約が獲得しやすくなるでしょう。

 

2.ユーザーにストレスを与えない

ネイティブ広告はWebメディアやアプリ馴染む広告を制作して配信するため、広告感が薄れます。近年、広告感が強い広告はユーザーに不快に思われるようになってきました。

株式会社ペンマーク「Z世代広告意識調査」では、Z世代の約6割が広告を不快に思うと回答しているのです。広告が不快に思われるようになった中、広告感が薄いネイティブ広告を配信すればネガティブな気持ちを抱かれずにアプローチできます。

 

3.ターゲットを絞り込める

ネイティブ広告は、どのようなWebメディアやアプリに広告を配信するか決められるためターゲットを絞り込めます。

マイナビのWebメディアで説明すると、マイナビTECHに広告を配信すればITに興味・関心のある方にアプローチできて、マイナビ子育てに広告を配信すれば育児中の夫婦にアプローチすることが可能です。このように、どのWebメディアやアプリを活用するかでターゲットが絞り込めます。

 

4.記事が拡散される場合がある

ネイティブ広告(タイアップ広告やSNS広告)の内容がユーザーの共感を集めるような内容であれば、広告自体が拡散される場合があります。

例えば、Twitterで広告をリツイートされて二次拡散された場合には広告費が不要です。つまり、広告が二次拡散されれば、広告出稿費用以上にプラスのアルファの効果が期待できます。

 

タイアップ広告についてはこちら!

下記の記事でタイアップ広告について詳しく解説しています。
タイアップ広告とは?有効なケース、効果を高めるコツから事例までをご紹介

 

【4】ネイティブ広告の注意点・リスク

ネイティブ広告には3つの注意点・リスクがあります。

1.コンテンツの作成に時間がかかる

ネイティブ広告は、配信されるまでに時間がかかります。

広告の制作はメディア側が行うため、広告が配信されるまで1ヶ月程度はかかります。また広告ガイドラインに沿ったものであるか審査されます。そのため、すぐに広告を配信したいという方には不向きです。

2.ユーザーから嫌われる場合がある

ネイティブ広告のクリエイティブは、他の広告を遜色のないように作りましょう。また、Webメディアやアプリのユーザーにとって有益な情報を提供しなければいけません。このような条件を満たさずに広告感の強いネイティブ広告を配信すると「メディアの広告が邪魔」と嫌われる場合があります。

3.広告の効果が出るのに時間がかかる

ネイティブ広告は主に潜在層にアプローチする施策として使われます。潜在層は顕在層と異なり、商品・サービスの必要性に気づいていません。そのため、お問い合わせに繋がるまで時間がかかります。

これらを知っておかないと「ネイティブ広告を出稿したけれど、期待する効果が出なかった」と落胆してしまいかねません。そのため、ネイティブ広告の効果が出るのに時間がかかると理解しておきましょう。

 

【5】ネイティブ広告を依頼する流れ

ネイティブ広告を依頼する流れは以下の通りです。

1.出稿メディアの選定

まずは、出稿メディアを決めます。自社のターゲットが利用しているWebメディアやアプリを選ぶようにしましょう。

1つのメディアに絞り込まずに、該当するものを複数ピックアップして「PV数」「掲載期間」「掲載料金」「二次利用の有無」を比較すると、自社にぴったり合う出稿先がどこか判断しやすくなります。

2.企画の提案

ネイティブ広告のカギを握るのは、企画力です。

出稿メディアの候補を2~3社に絞り込めたら、ネイティブ広告の企画を提案してもらいましょう。大切なことは面白い提案ではなく、自社の目的を達成できることです。

目的を達成できそうだと感じたら、ネイティブ広告の契約をします。

3.広告の作成

タイアップ広告のクリエイティブは、主にメディア側が中心となり進めます。メディア側が広告を作成できるように、リクエストに協力するようにしましょう。広告主がやるべきことは、クリエイティブのチェックです。自社の目的が達成できるかどうかを確認しましょう。

4.広告の公開

広告を作成したら広告ガイドラインに沿っているか審査が行われて、Webメディアやアプリに広告が配信されるようになります。プランによりますが、1ヶ月後にネイティブ広告の成果レポートを送ってもらえることが多いです。

マイナビTECHでは、ネイティブ広告を取り扱っています。定型フォーマットを用意しており、リーズナブルな料金体系で掲載までの期間も早いことが大きな特徴です。マイナビTECHのネイティブ広告に興味がある方は下記サイトでサービスの詳細をご確認ください。

マイナビTECHのネイティブ広告はコチラ

【6】ネイティブ広告を活用する時のポイント

ネイティブ広告で成果を出すためには、広告と遷移先のLPを工夫しましょう。ここでは、ネイティブ広告を活用する時のポイントをご紹介します。

 

1.ターゲットを明確にする

ネイティブ広告は、自社のターゲットが利用しているWebサイトやアプリへ広告配信することが大切です。そのため、ネイティブ広告を利用する前に、ターゲットを明確にしておきましょう。

顧客データから、どのような属性が商品・サービスを購入しているか分析すればターゲットが明確にできます。ターゲットを明確に定めたら、媒体社と認識ズレが起きないようにモデル像(ペルソナ像)を作成しておきましょう。

 

ペルソナについてはこちら!

下記の記事でペルソナについて詳しく解説しています。
ペルソナとは?概要から"4STEPでできる作成手順"まで解説!

 

2.メリットを端的に訴求する

LPでは、商品やサービスを購入するメリット・効果を端的に訴求するキャッチコピーを盛り込むようにしましょう。なぜなら、商品・サービスのメリット・効果が一目でわかれば、興味・関心を持ってもらいやすくなるためです。そのため、自社の商品・サービスの強みを表現するようにしましょう。

3.導入事例を掲載する

ネイティブ広告の遷移先であるLPでは導入事例を載せましょう。LPに商品やサービスのメリットや効果を訴求しても「企業が宣伝目的で発言している」と信用してもらえません。しかし、商品やサービスの利用者の声を載せることができれば「お客様が協力しているから、良い商品なんだろう」と信頼してもらえるようになります。そのため、商品・サービスの導入事例を掲載するようにしましょう。

 

4.動画・アニメーションを活用する

LPからお問い合わせを獲得するためには、CTAボタンの位置やデザインなどにこだわることが大切です。

例えば、CTAボタンをクリックというアニメーションを使用すれば「ボタンを押す必要がある」と思わせることができて、ネクストアクションを促せるようになります。その結果、コンバージョンの増加が期待できます。

 

5.二次利用する

ネイティブ広告で制作してもらった記事広告を二次利用できることもあります。二次利用すれば「有名なWebメディアに取り上げられた」と信頼性を訴求できます。オウンドメディアやホワイトペーパーとして使用することも可能です。サービスによって二次利用できるかどうかが変わるため、契約前に確認しておくようにしましょう。

 

ホワイトペーパーについてはこちら!

下記の記事でホワイトペーパーについて詳しく解説しています。
[事例解説付き]ホワイトペーパーの作り方をわかりやすく解説!

 

オウンドメディアについてはこちら!

下記の記事でオウンドメディアについて詳しく解説しています。
BtoBオウンドメディアとは?メリット・デメリット、手順まで解説

 

【7】ネイティブ広告を活用した事例

マイナビTECH+を活用したネイティブ広告の成功事例をご紹介します。

 

1.ネイティブ広告を活用した事例

法人向けPCベンダー企業様(従業員数30,000名以上)は、新製品(ノートPC)の認知拡大

を狙って、マイナビTECH+のタイアップ広告を活用しました。マイナビTECH+の読者に対してPCに関するアンケート調査を実施し、同社のノートPCがおすすめであることが伝わる広告記事を作成して認知拡大、企業ブランディングに成功しました。

ネイティブ広告を活用した導入事例はコチラ

2,自社メディアの会員獲得のためにSNS広告を活用

マイナビTECH+はメディア会員を獲得するためにFacebookやInstagramのネイティブ広告を活用しました。SNSのタイムライン上に広告を配信しました。ユーザーに興味を持ってもらえるようにeBook「AI研究家がやさしく解説ChatGPT活用はじめの一歩」[0から学ぶ!最強のエンジニア組織づくり」を無料でダウンロードできることを訴求し、メディア会員の獲得に成功しました。

 

【8】まとめ

ネイティブ広告はWebメディアやアプリに溶け込むため、多くのユーザーが広告に接触してもらえます。

ネイティブ広告には「インフィード型」「ペイドサーチ型」「レコメンドウィジェット型」「プロモートリスティング型」「インアド型」「カスタム型」があり、上手く活用すれば、さまざまな効果が得られます。

この記事を読んで、ネイティブ広告に興味を持った方は、これを機会に活用してみましょう。マイナビTECHでもネイティブ広告サービスを提供しているため、興味がある方はお気軽にご相談ください。