メールマーケティングを推進する場合、定期的にメルマガを配信することになります。毎週、大きな時間をかけてメルマガを作成するのは非効率です。
そこでおすすめしたいのが、メルマガテンプレートの作成。
メルマガテンプレートを作成することで、業務効率化や効果的な効果測定、属人化の防止などを見込めます。
本記事では、メルマガテンプレートの作成メリットやポイント、すぐに使えるテンプレートを提供するおすすめの作成ツールをご紹介します。
ナーチャリング
【TECH+マーケティング責任者】武本 大平 [2022.12.27]
メールマーケティングを推進する場合、定期的にメルマガを配信することになります。毎週、大きな時間をかけてメルマガを作成するのは非効率です。
そこでおすすめしたいのが、メルマガテンプレートの作成。
メルマガテンプレートを作成することで、業務効率化や効果的な効果測定、属人化の防止などを見込めます。
本記事では、メルマガテンプレートの作成メリットやポイント、すぐに使えるテンプレートを提供するおすすめの作成ツールをご紹介します。
そもそも、なぜメルマガのテンプレートを作成するべきなのでしょうか。メルマガのテンプレートを作成するメリットは以下の4つです。
まずは4つのメリットの詳細について見ていきましょう。
メルマガのテンプレートを作成することで、業務の大幅な効率化を見込めます。メルマガの内容は、ブログ更新通知やセミナーの開催宣伝、キャンペーンの招待などある程度決まっています。配信コンテンツが決まっているにも関わらず、担当者が毎回一からメルマガを作成するのは非効率です。まずはメルマガのコンテンツごとのテンプレートを作成し、作業効率化を図りましょう。
メルマガのテンプレートを使えば、同じ形式でコンテンツを提供できるため、ユーザーは必要な情報をすぐに見つけられるようになります。ユーザーの利便性が高まることで、開封率やクリック率の向上、解約率の低下などを見込めます。
メールマーケティングでは、効果測定と分析改善が欠かせません。メルマガのテンプレートを活用すれば、効率よく効果測定できるようになります。例えば、メルマガのテンプレートの一部要素を変えるだけで、要素の変更がクリック率や開封率にどのような影響を与えるのか測定できます。結果的に、コンバージョン率の改善につながるコンテンツ作成ができるでしょう。
メルマガのテンプレートの作成により、属人化の防止ができます。例えば、1人の担当者がメルマガを作成していたとしましょう。部署異動や退職などでメルマガ担当者が変わった場合、初めから同じクオリティのメルマガを作成できずに、ユーザー体験の低下を招くリスクがあります。テンプレートを作成しておけば、誰でも一定のクオリティのメルマガを作成することが可能です。
メルマガのテンプレート作成前には、基本構成と種類を理解しましょう。
メルマガを最初から最後まで丁寧に読むユーザーは少ないです。メルマガ構成を統一すれば、読者は必要な情報をすぐに見つけられるようになり、解約率の低下を見込めます。メルマガの基本構成は下記のとおりです。
実際に他社のメルマガを見てもらうと分かりやすいですが、多くの企業が上記構成でメルマガを作成しています。特に、ユーザーにコンバージョン行動を促すCTA(Call To Action)は重要な要素です。CTAボタンを設置しなければ、ユーザーは次に行うべき行動が分からないため、メールマーケティングの目標達成にはつながりません。
テンプレート作成とともに、いくつかのCTAも用意しておくのがおすすめです。
メルマガの種類は、テキストメールとHTMLメールの2種類に分けられます。テキストメールはその名のとおり、テキストのみで構成されたメールです。簡単に作成できる、受信者の環境を選ばないなどのメリットがある一方、画像や文字の装飾ができないデメリットがあります。
HTMLメールとは、画像やレイアウトなどのビジュアル/デザインで訴求できるメールです。受信者の環境次第では受け取れないデメリットがありますが、ビジュアルで魅力的な訴求をできるメリットがあります。
Hubspotが1,000名以上を対象に実施した調査では、回答者の3分の2がHTMLメールを好むと回答しています。ただし、HTMLメールは開封率やクリック率の低下を招くことも判明。重要なのは、自社ビジネスやターゲットに適したメール種類を選ぶことです。例えば、Eコマースならビジュアルで訴求できるHTMLメール、BtoBならシンプルにメッセージを伝えられるテキストメールが良いでしょう。
クリック率を高めるメルマガテンプレートの作成ポイントは以下の通りです。
以下では、各ポイントの詳細について解説します。
まずはメルマガで配信するコンテンツをジャンル分けしましょう。例えば、ブログ記事の更新や製品紹介、セミナー開催のお知らせ、キャンペーンの宣伝などに分類します。ジャンル別にテンプレートを作成することで、メルマガ作成業務の大幅な効率化を実現できます。
また、MAツールを導入する場合は、シナリオ別にテンプレートを用意しましょう。例えば、資料請求をしたユーザーにはオンライン相談を目的にした事例記事紹介メール、製品の初回購入者には活用ガイドを添付したお礼メールのテンプレートを用意するなどです。
MAツールで成果を出すためには、細かなシナリオ作成とシナリオに適したメール配信が欠かせないため、事前にテンプレートを作成しておきましょう。
デザインと構成を統一すれば、メールを開封した読者はすぐに自社ブランドを認識できるほか、必要な情報をすぐに見つけられるようになります。HTMLメールでテンプレートを作成する場合は、ヘッダーにブランドロゴを入れ、自社ブランドのカラーをベースにデザインを作成しましょう。そうすれば、ブランディング効果にも期待できます。
企業が営利を目的とする広告宣伝メールを送信する際は、必ず特定電子メール法を理解しておきましょう。特定電子メール法とは、迷惑メール法とも呼ばれ、同意を得ていない相手へのメール配信の禁止や送信者情報の偽りの禁止などを定めています。
特定電子メール法の中で、送信者の氏名や住所、受信拒否の通知を受けるメールアドレスやURLなどの表示が義務付けられているのです。つまり、会社情報と配信停止方法をメールに記載しなければ、特定電子メール法に違反することになり、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金(法人の場合は3,000万円)が課されます。
ブランド毀損を防ぐためにも、必ず各メールテンプレートの下部には、会社情報とメルマガ配信停止の方法を記載しましょう。
ユーザーの使用端末によって、メルマガの見え方は異なるため、事前に複数端末でメルマガの見え方を確認しておきましょう。メール配信ツールの中には、ユーザーの受信環境に応じて、HTMLメールもしくはテキストメールのうち最適な形式を送る「マルチパート配信機能」があるツールがあります。メルマガの作成から配信、効果測定までメールマーケティングのあらゆる業務を効率化できるため、ツールの導入も検討してはいかがでしょうか。
機種依存文字とは、ユーザーの使用端末によっては、正しく表示されなかったり、文字化けしたりする文字のことです。上記画像のように、変換候補に「環境依存」と表示されるため、比較的簡単に見極められます。
機種依存文字を使うと、レイアウトの崩れや解約率の増加を招く恐れがあるため、使用は避けましょう。主な機種依存文字は、①などの丸数字や旧字体の漢字、ローマ数字、㌔や㌧などの単位です。
無料でメルマガテンプレートを作成できるツールは下記のとおりです。
ここからは、各ツールの詳細をご紹介します。
出典:Canva
Canvaは無料で使えるデザインツール。プロがデザインしたメルマガテンプレートが20個以上用意されています。自社に適したデザインテンプレートを選んだら、あとは要素を変更するだけで、おしゃれなメルマガテンプレートの完成です。グラフィックやステッカー、フォントなども豊富、かつ直観的な操作でデザインできるため、デザイン入門者でも簡単にメルマガテンプレートを作成できます。
出典:Bee
Beeはドラッグ&ドロップ操作で、直観的にレスポンシブメールとランディングページを作成できるツールです。プロのデザイナーがデザインしたHTMLメールテンプレート1,260個以上用意されています。海外ツールですが、ユーザーインターフェースが分かりやすいため、簡単に操作できるでしょう。
Benchmark Emailは、世界各国で使用されるメール配信システムの提供企業です。同社は、メールデザインのプロが作成した無料のHTMLメールテンプレートを用意しています。スマホアプリやキャンペーン、ECサイト向けなど用途別にテンプレートを選べるのは魅力的です。
無料テンプレートはZIP形式でダウンロードすることで、すぐに利用できます。また、無料トライアルに申し込めば、500種類以上のテンプレートにアクセス可能です。
出典:MailChimp
MailChimpはメール配信プラットフォームを提供する世界的な企業です。フリープランに登録すると、ドラッグ&ドロップ操作でカスタマイズできるテンプレートを利用できます。全体的に洗練されたデザインのテンプレートが多いため、あらゆる業種が活用できるでしょう。また、搭載されているAIが、あらゆるデバイスに最適化された魅力的なデザインの作成をサポートしてくれます。
出典:SATORI
SATORIは国産のMA(マーケティングオートメーション)ツールです。同社はHTMLメールを5種類用意しています。テンプレートの利用手順は、ファイルをダウンロードし、HTMLソースのコピーとペーストをし、必要に応じてカスタマイズするだけです。シンプルなデザインのため、汎用性が高く、あらゆる用途のメルマガテンプレートに活用できます。
メルマガの開封率を高めるには、以下のポイントを押さえましょう。
ここからは、各ポイントの詳細について解説します。
ユーザーはメルマガのタイトルを見て、開封するかどうか判断します。メルマガのタイトルは30文字前後で表示されるため、メッセージを端的に伝えたタイトルを作成するようにしましょう。
Yahoo!ニュースの調査によれば、15文字以上の見出しが正確な理解に貢献すると判明しています。冒頭の15文字でメッセージやベネフィットなどを訴求すると開封率の向上を見込めます。
下記の記事でメルマガのタイトルについて詳しく解説しています。
・開封率を高めるメルマガタイトル(件名)の作り方と40サンプルをご紹介!
株式会社WACULが業界を問わない約5,000通のメールを分析した結果、情報提供型(コンテンツ)形式のメルマガにおいては、知見や知恵を件名に含めると開封率が高くなると判明。商品・サービス販促型メールにおいては、「今週中まで」や「冬季限定」などの限定感を出す単語を件名に含めると、開封率が高くなるようです。タイトルの最初の15文字で、ベネフィットや限定感を訴求してみましょう。
先にご紹介したWACULの調査では、社名やサイト名をタイトルに含んだメールは、開封率が低くなる傾向にあると分かっています。社名やサイト名は差出人名に記載し、タイトルには含めないようにしましょう。
ユーザーは件名を見て、クリックするかどうか判断するため、本文で件名の補足をするようにしましょう。特に、ファーストビュー(ユーザーがメールを開封したときに最初に目にするエリア)が重要です。ファーストビューで興味関心を惹けなければ、ユーザーは離脱してしまいます。例えば、件名が「外貨預金のおすすめのポイント紹介」ならファーストビューで目次形式でポイントを紹介するのがいいでしょう。
メールマーケティングの目的は、メルマガを通してユーザーに特定の行動を起こしてもらうことです。そのため、ユーザーに次に起こすべき行動を示すCTAを設置しましょう。ハイパーリンクのテキストでCTAを表示することも可能ですが、CTAボタンのほうがクリック率が28%高くなるという調査結果があります。HTMLメールを利用する場合は、CTAボタンの設置がおすすめです。
メールマーケティングを実施する場合は、メルマガ内容やシナリオに合わせてテンプレートを作成しましょう。テンプレートの作成により、業務の大幅な効率化や効果的な効果測定などが可能になります。ぜひ記事でご紹介した内容を参考に、開封率を高めるメルマガテンプレートを作成してください。
【TECH+マーケティング責任者】武本 大平
2021年からTECH+ のマーケティング部門立ち上げを推進。現在はTECH+マーケティング担当として、 各プロダクトの販促や各種マーケティングアクティビティの立案・実行を担当。マーケティング実務検定3級、SEO検定1級、ネットマーケティング検定を保有。
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