【1】製造業メディアの種類

製造業メディアは大きく3種類に分類できて、各メディアで特徴が異なります。そのため、どのような情報を収集していきたいか、目的に見合うメディアを選ぶようにしましょう。下記に代表的な製造業メディアをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

【2】最新情報の収集におすすめの製造業メディア4選

製造業界の最新情報を収集したい際におすすめのメディアは4つあります。

• 製造業の最新情報を取得できる「TECH+」
• わかりやすい情報を提供している「ニュースイッチ」
• 経営者インタビューを掲載している「Japan Innovation Review」
• プレリリースの情報収集ができる「BIGLOBEニュース」

ここでは、それぞれのメディアについて詳しく解説していきます。

1.製造業の最新情報を取得できる「TECH+」

出典元：『TECH+』

TECH+は株式会社マイナビが運営しているメディアです。月間UU数は約320万、月間PV数は約510万です。

幅広いビジネスパーソンがテクノロジーについてわかりやすく理解できるように、情報提供しており、約21万人がメディアの会員登録をしています。

月間900本のニュース記事がアップされており、製造業界の最新動向を把握する際にも役立つメディアです。製造会社の新商品販売のお知らせをはじめ、各社の経営戦略などのニュースが読めます。そのため、製造業の最新情報を知りたい方におすすめのメディアとなっています。製造業向けのメディアへ出向を検討している方は、TECH＋での掲載がオススメです。

2.わかりやすい情報を提供している「ニュースイッチ」

出典元：『ニュースイッチ』

ニューススイッチは、日刊工業新聞のニュース情報をわかりやすく紐解いて発信しているメディアです。「電気・電子」「自動車・航空・宇宙」「機械・工具」「精密機械」「情報・通信」「建設・土木」など各種別の情報が掲載されており、日刊工業新聞の記者と社外の専門家が情報を提供しています。

ニュースイッチは若手ビジネスマン向けのメディアとなっています。そのため、製造業の専門知識に関してわかりやすく解説しているサイトを探している方におすすめのメディアです。

3.経営者インタビューを掲載している「Japan Innovation Review」

出展元：『Japan Innovation Review』

Japan Innovation Reviewは、株式会社日本ビジネスプレスが提供している総合ビジネスメディアです。メディアでは企業経営者向けに役立つコンテンツが配信されています。

看板となるコンテンツが「キーパーソンインタビュー」です。業界の第一線で活躍する経営者にインタビューしており、独自の視点を得る際に役立つと評判のコンテンツです。

また製造業に欠かせない「DX」「サステナビリティ」「人的資本経営」などの情報も提供されています。そのため、競合他社がどのような経営をしているのか、情報収集したい方におすすめのメディアです。

4.プレリリースの情報収集ができる「BIGLOBEニュース」

出典元：『BIGLOBEニュース』

BIGLOBEニュースは、インターネット総合ポータルメディアです。製造業に特化したメディアではありませんが、情報量が多いと評判です。ニュース情報のカテゴリに「製造業」が用意されているため、製造業界に関する情報に絞り込んで読むことができます。

PR TIMESやロイターなどプレリリースの情報を収集してサイト上にまとめているため、情報収集が捗ります。そのため、製造業の動向や製造会社の告知情報を収集したいという方におすすめのメディアです。

【3】ものづくり技術の習得におすすめの製造業メディア4選

ものづくり技術の習得におすすめのメディアは4つあります。

• モノづくりを支援する専門情報メディア「MONOist」
• モノづくりの悩みが解決できる「ものづくりドットコム」
• 製造業の情報を楽しく読める「工場タイムズ」
• モノづくりのインタビュー記事が読める「Ecterprise Zine」

ここでは、それぞれのメディアについて詳しく解説していきます。

1.モノづくりを支援する専門情報メディア「MONOist」

出典元：『MONOist』

MONOistは、アイティメディア株式会社が提供している製造業向けのメディアです。月間UU数は約93万人、月間PV数は約251万PVです。

日本のモノづくりを支援する専門情報メディアとして、月間200本以上の新規記事を掲載しています。モノづくりの現場から製造工程まで、幅広い情報を提供していることが大きな特徴です。

他メディアとの大きな違いは、製造現場で働く人の悩みを解決するための情報が提供されていること。モノづくりの工程、製品企画、ソフトウェア設計、生産技術、工場運営などに関する情報まで提供されています。そのため、モノづくりのヒントが欲しいという方におすすめのメディアです。

2.モノづくりの悩みが解決できる「ものづくりドットコム」

出典元：『ものづくりドットコム』

ものづくりドットコムは、モノづくりの現場に携わる技術者・研究者の約38,000人が会員登録している製造業向けのメディアです。また、モノづくりに関する様々な知見を保有している専門家200名も登録しています。技術者や研究者と専門家をマッチングさせる目的で運営されているメディアです。

メディアには、現場のモノづくりの悩みを解決できるノウハウが公開されています。専門家による解説記事が約6,500本、無料で閲覧できることが大きな魅力です。また、メディア内で解決できない問題は専門家に聞くことも可能です。そのため、モノづくりに置いて悩みを抱えている人におすすめのメディアとなっています。

3.製造業の情報を楽しく読める「工場タイムズ」

出典元：『工場タイムズ』

工場タイムズは、株式会社インターワークスが運営している製造業応援メディアです。工場・製造業・物流業に従事している方向けに情報を提供しています。

業界で注目を浴びている人物や新製品、サービス、話題の出来事などの情報を網羅的に発信しています。2023年3月度からメディアはリニューアルされ、一般の人でもモノづくりが楽しめるようなコンテンツが織り交ぜられました。

メディアのカテゴリは「話題」「特集」「エンタメ」「趣味」「ビジネス」「技術」「地域・暮らし」に分類されており、ビジネス向けのコンテンツに絞り込んで読むことも可能です。

そのため、製造業に関する情報を楽しく読みたい方におすすめのメディアとなっています。

4.モノづくりのインタビュー記事が読める「Ecterprise Zine」

出典元：「Ecterprise Zine」

Ecterprise Zineは、翔泳社が運営しているビジネスリーダー向けの専門メディアです。データテクノロジーや情報セキュリティに関する情報が掲載されています。メディア会員数は25万人を突破と多くのユーザーに高く評価されているメディアです。

製造業に特化をしているメディアではありませんが、製造会社のモノづくりに関するインタビュー記事が読めます。日立金属株式会社の現場の効率化の方法やソフトバンクと日立が協業で生産業務を効率化している最新動向など、オリジナル記事が読めます。

そのため、モノづくりに関するインタビュー記事が読みたい方におすすめのメディアです。

【4】製造会社の経営におすすめの製造業メディア5選

製造会社の経営に関する情報収集におすすめのメディアは5つあります。

• 製品開発のヒントが取得できる「イプロスものづくり」
• 製造業向けのイベント情報を提供「Collaborative DX」
• 工場経営に役立つノウハウを提供「工場経営ニュース」
• マーケティング情報が取得できる「モノカク」
• 労務情報に関して収集できる「労働新聞社」

ここでは、それぞれのメディアについて詳しく解説していきます。

1.製品開発のヒントが取得できる「イプロスものづくり」

出典元：『イプロスものづくり』

イプロスものづくりは、日本最大級のBtoBデータベースサイトとして知名度を誇るメディアです。メディアでは製造会社の商品紹介ページが多く存在しています。どのような商品が人気を集めているかをランキング形式で見ることができるため、モノづくりの参考になるでしょう。

また、イプロスものづくりに自社商品やサービスの情報を登録して、多くの会員に告知することも可能です。そのため、自社商品の認知度アップや購買促進のマーケティングに活かすことができます。希望をすれば販路の代行サービスを受けることも可能です。そのため、自社商品の販路開拓やヒントを知りたいという方におすすめのメディアとなっています。

2.製造業向けのイベント情報を提供「Collaborative DX」

出典元：『Collaborative DX』

Collaborative DXは製造会社の経営者向けに有益な情報を提供しているメディアです。

製造会社を取り巻く環境は変化が激しく、競争が激化してきました。このような時代でも、製造会社が事業を上手く回していくためのノウハウと、協業などの出会いの機会を作れる場を提供しています。

Collaborative DXを運営している株式会社ワイ・ディー・シーは、2012年度から日本の製造会社のDX推進を支援してきた会社です。更新頻度は多くはありませんが、製造会社の経営者のインタビュー記事やイベント情報が公開されています。

そのため、製造業向けのイベントを探している方におすすめのメディアとなっています。

3.工場経営に役立つノウハウを提供「工場経営ニュース」

出典元：『工場経営ニュース』

工場経営ニュースとは、工場の経営者向けに情報提供をしているメディアです。大企業向けより中小企業向けの情報が多く発信されています。

「中小工場経営者のための事業継承のポイント」や「3Dスキャナーで実現する製品検査」など工場経営のノウハウが読めます。

「業界トレンド」「経営ノウハウ」「ビジネス」「調査・データ」「コラム・特集」とカテゴリがわかりやすく区分されていて、必要な情報が取得しやすいです。そのため、工場経営に役立つノウハウを探している方におすすめのメディアとなっています。

4.マーケティング情報が取得できる「モノカク」

出典元：『モノカク』

モノカクとは、製造会社の技術や製品を世の中に広めるためのマーケティング情報を提供しているメディアです。マーケティングに関する情報は世の中に溢れていますが、製造会社に特化したマーケティング情報を提供していることが大きな強みです。

メディアのカテゴリが「Webマーケティング」「コンテンツマーケティング」「海外進出」「成功事例」と4つに区分されて見やすく、キーワード検索も用意されています。そのため、求めている情報が取り出しやすいことが大きな魅力です。

成功事例ではインタビュー記事が公開されているため、どのようにマーケティング施策を立案、実行していけば良いかのヒントになるでしょう。そのため、製造会社向けのマーケティング情報を探している方におすすめのメディアです。

5.労務情報に関して収集できる「労働新聞社」

出典元：『労働新聞社』

労働新聞とは、「経営」「人事」「労務」に関する情報が提供されているメディアです。 弁護士や社会保険労務士などの専門家に広く愛読されており、「長時間労働」「ブラック企業」「メンタル不調」などの労務問題や対策方法について知ることができます。

労働分野の総合的な専門紙であるため、製造会社の経営者にも読まれています。

労働新聞または安全スタッフ定期購読者になると、無料で労務関係で発生する疑問を質問できるようになります。そのため、製造会社、工場における労務について情報収集したい方におすすめのメディアとなっています。

【5】商品検索・最新製品情報を収集できるメディア

現場で使用する商品や最新製品情報を探したい方には、商品を検索する機能があるメディアがおススメです。

ここでは、下記メディアについて詳しく解説していきます。

• ICOP
• indexPro
• 製品ナビ

1.ICOP

出展元：『ICOP』

ICOPは、検出素子やセンサ機能から工業用ヒータや熱管理機器まで、約30種類以上のカテゴリーから製品を検索できるサイトです。

企業名や製品情報からも商品を検索することが可能で、検索方法が豊富です。

また、製造業向けの1週間のニュースをまとめたメルマガ「G-マガ」も配信しており、最新製品の情報や業界動向を知ることができます。

2.indexPro

出展元：『indexPro』

indexProは、日本最大級の電子・産業部品に特化したポータルサイトです。

電子部品や自動化システムなどを約1300個のカテゴリに細分化しており、幅広い製品情報を得ることができます。

様々な製品を比較検討したい時におすすめです。

3.製品ナビ

出展元：『製品ナビ』

製品ナビは、工業製品を支えるエンジニアの方々に向けたサイトで、企業は無料で登録することができます。

機械からITまでの製品情報が掲載されており、カテゴリー検索やフリーワード検索など幅広い検索に対応しています。

また、無料で製品のカタログ情報をダウンロードでき、カタログを見ながら詳しく製品を比較したい方におすすめです。

【5】まとめ

今回は製造会社におすすめのメディアをご紹介しました。製造業界向けのメディアは大きく3種類に分類できます。

• 最新情報の収集におすすめの製造業メディア
• ものづくり技術の習得におすすめの製造業メディア
• 製造会社の経営におすすめの製造業メディア

各メディアの特徴についてもご紹介しましたので、ぜひ興味を持ったメディアを読んでみてください。