記事広告とは?年間100件以上、広告を手掛けるプロが基礎を解説!
認知拡大・ブランディング
【TECH+マーケティング責任者】武本 大平 [2023.12.08]
目次
- 【1】記事広告とは
- 1.編集記事との違い
- 2.ステマとの違い
- 【2】記事広告の目的
- 1.情報提供
- 2.認知拡大
- 3.ブランディング
- 【3】記事広告の種類
- 1.レコメンド型
- 2.インフィード型
- 【4】料金相場
- 【5】記事広告のメリット
- 1.ユーザーに受け入れやすい
- 2.媒体の信頼性を利用できる
- 3.潜在顧客にアプローチできる
- 4.メディアに取り上げらたという実績を作れる
- 【6】記事広告のデメリット
- 1.出稿まで時間がかかる
- 2.メディアルールに従う必要がある
- 3.成果が保証されているわけではない
- 【7】記事広告と相性が良いケース
- 1.新商品を売りたい場合
- 2.ブランディングを進めたい場合
- 3.他の広告の効果が落ちてきた場合
- 【8】記事広告の掲載までの流れ
- 【9】記事広告を成功に導くポイント
- 1.記事の切り口を変える
- 2.読者の属性から媒体を選ぶ
- 3.SNSを活用する
- 【10】記事広告の成功事例
- 1.BtoB企業の成功事例
- (1)新サービスの認知拡大
- (2)企業ブランディング
- 2.BtoC企業の成功事例
- (1)サロンの新規顧客の獲得に成功
- (2)店舗の来店促進に成功
- 【11】記事広告の出稿なら「マイナビ」
- 1.御社に見合う媒体をご提案
- 2.数多くのユーザーにリーチ
- 3.充実したオプションサービス
- 4.年間100記事以上の記事広告の実績
- 【12】まとめ
【1】記事広告とは
記事広告とは、紙媒体やWeb媒体に掲載できる広告をいいます。別名でタイアップ広告と呼ばれることが多いです。
一般の記事と体裁が似ていますが区別が付くように「広告」[PR]「Sponsored」と表示されます。
紙媒体やWeb媒体の記事と広告が混じるため、媒体の会員に読んでもらいやすいことが大きな特徴です。
有名な媒体に広告を出稿すれば、知名度アップやブランディングなどの効果が見込めるため、自社集客力が弱いと悩んでいる方におすすめの広告です。記事広告では、以下のような内容を取り上げてもらえます。
[記事広告の例]
- 商品・サービスに関する情報
- 商品・サービスの活用事例
- イベント紹介
- 体験レポート
1.編集記事との違い
記事広告と編集記事の違いは、広告主から金銭等の授受があるかどうかです。
記事広告は広告主から金銭等の授受があり記事が作成されます。
その一方で、編集記事は広告主から金銭等の授受がなく記事が作成されます。つまり媒体社が「この商品を取り上げたい」と自発的に企画・編集・制作された記事です。
編集記事との違いがわかるように、記事広告には「広告」[PR]「Sponsored」と表示されます。
2.ステマとの違い
記事広告とステマの違いは「広告」と記載があるかどうかです。
記事広告は、広告主から金銭等を授受して記事を作成しており「PR」と表示されています。その一方で、ステマは金銭等を授受したにも関わらず「PR」と表示しません。
このようなステマ規制法で禁止されています。ステマ規制法を違反すると、2年以下の懲役又は300万円の罰金が科せられるため注意してください。
【2】記事広告の目的
記事広告の目的は3つあります。
1.情報提供
記事広告は商品・サービスに関する情報を提供できます。純広告では限られたスペースでしか情報を提供できません。ユーザーに伝えたいことが豊富にあっても、絞り込まなければいけません。その一方で、記事広告であれば、商品・サービスに関する詳細情報が提供ができます。つまり、読者に自社商品の詳細情報を提供するために利用されます。
2.認知拡大
記事広告サービスは、さまざまな媒体社が提供しています。多くの読者(または会員)のいる媒体に記事広告を出稿すれば、多くの人に自社商品を知ってもらえるでしょう。
とくに、新商品など知名度の低いものは、リスティング広告やディスプレイ広告を打ち出しても効果が見込みにくいです。知名度が低い商品の認知度を上げるためには、有名な媒体の力を借りると効果が見込みやすくなります。そのため、認知拡大したい方にも記事広告はおすすめです。
下記の記事で認知拡大にについて詳しく解説しています。
・認知拡大とは?施策立案の方法からプロモーション施策まで解説
下記の記事で認知広告にについて詳しく解説しています。
・認知広告とは?認知拡大に効果的な広告の種類から、ポイントまで解説!
3.ブランディング
記事広告は媒体社が商品を取材して記事にして、メディアにアップしてくれるため「有名媒体に取り上げられた」と印象付けることができます。第三者のメディア側が発信しているので客観的な視点で商品を宣伝できるため、読者からの信頼が獲得しやすいです。
下記の記事でメール広告にについて詳しく解説しています。
・[成功事例付き]BtoBブランディングとは?種類・進め方・学習方法まで解説
【3】記事広告の種類
記事広告は「レコメンド型」と「インフィード型」の2種類があります。
1.レコメンド型
レコメンド型は、記事を読み終えた後に「おすすめの記事」として広告記事が表示されます。記事と関連性の高い記事として紹介されるため、広告感が薄れます。
第三者である媒体社のおすすめ記事で、自社商品を薦めてもらえるため、ブランディングしたい方におすすめです。
2.インフィード型
インフィード広告は、記事と記事の間に広告記事が公開されます。そのため、他の記事と混ざり、ユーザーに「読んでいない記事だ」とクリックしてもらいやすいです。広告記事の内容次第では、たくさんクリックしてもらえます。
【4】料金相場
媒体により異なりますが、記事広告の料金相場は100~200万円程度です。こちらの料金には記事制作費用とメディア掲載費用が含まれています。メディアのPV数や会員数が多いメディアなどは200万円以上の費用がかかることが多いです。そのため、見込めるPVと予算に合ったメディアを選ぶようにしましょう。
【5】記事広告のメリット
記事広告のメリットは4つあります。
1.ユーザーに受け入れやすい
記事広告は他の記事と同じ体裁で掲載されるため、広告感が薄く、ユーザーに受け入れてもらいやすいです。メディアの読者が広告記事も読んでくれます。
近年、広告は受け入れられなくなってきました。日本インタラクティブ広告協会『2022年インターネット広告に関するユーザー意識調査「定量調査」』によると、TVや新聞の広告が不快と感じる人は2.9~12.1%。ネット広告が不快と感じる人は14.6%~37.8%いるという結果になりました。つまり1~3割の人が広告を不快と感じています。
記事広告であれば読者に受け入れてもらいやすいです。とくに、第三者の評価を参考にして商品を購入する人が増えてきているため、記事広告は販促効果が見込めます。
2.媒体の信頼性を利用できる
媒体に「紹介記事」「活用事例」「体験レポート」として掲載してもらえます。媒体に取り上げられれば「有名メディアで取り上げられた商品だから安心して利用できるだろう」と信頼されやすくなります。
また、媒体社の編集部が「企画」「執筆」「編集」「公開」をしてくれるため、記事品質も高いです。そのため、媒体の信頼性を利用したい方に記事広告はおすすめです。
3.潜在顧客にアプローチできる
記事広告を利用すれば、1000万PV、500万UUなど大勢のユーザーに情報を届けることができます。自社で広告運用をする場合、ニーズがある顕在顧客の獲得はできますが、ニーズがない潜在顧客の獲得はしにくいです。しかし、記事広告であれば、メディアの会員など潜在顧客にアプローチできます。
4.メディアに取り上げらたという実績を作れる
記事広告サービスを利用すれば「メディアに掲載されました」という実績を作ることができます。「有名なメディアに取り上げられる会社なんだ」と信頼してもらえるでしょう。
メディアに掲載された実績を作れば、ブランディング力が高まります。
【6】記事広告のデメリット
記事広告にはデメリットも3つあります。
1.出稿まで時間がかかる
媒体によって依頼から広告掲載までの期間は異なりますが、記事広告の制作は1~2ヶ月程度かかります。なぜなら「ヒアリング」「企画」「取材」「執筆」「編集」「審査」「確認」の流れがあり、記事広告の作成は時間がかかるためです。そのため、すぐに広告を出して成果を見込みたいという方には向きです。
2.メディアルールに従う必要がある
記事広告は他の記事と同じ体裁で掲載されるため、メディアのルール(トーン&マナー)に従う必要があります。メディアによってルールが異なりますが、「表現して欲しいことを表現してもらえない」「思い描いていた文章が掲載できない」なども起きることがあります。
3.成果が保証されているわけではない
記事広告は潜在顧客の獲得など成果が保証されているわけではありません。企画や取材、執筆などで失敗して記事の品質が落ちると成果が出ないこともあります。また、PVやUUが少ない媒体の記事広告は見てくれる人が少なく成果が出にくいです。
有名な媒体の記事広告サービスを利用したのに成果が見込めなくても、保証されるわけではないことを理解しておきましょう。
【7】記事広告と相性が良いケース
記事広告と相性が良いケースは、以下のようなケースです。
1.新商品を売りたい場合
新商品を売りたいときには記事広告の利用をおすすめします。なぜなら、新商品は認知度が低くGoogleやYahoo!で検索されることがないためです。
記事広告を利用して認知度を上げることで、新商品に注目してもらえるようになります。
新商品でも、とくに専門性が高く説明が難しい商品をアピールする場合は、体験レポートで認知度を上げていきましょう。
2.ブランディングを進めたい場合
自社やサービスのブランディング力を高めたいときは、記事広告がおすすめです。なぜなら、有名メディアに掲載された企業や商品という印象を与えることができるためです。
また、記事広告を出稿するとウィンザー効果が見込めます。ウィンザー広告とは、当事者から情報を発信するよりも、第三者が情報を発信する方が信憑性や信頼性が高いと思い込む心理現象です。ウィンザー効果も得られるため、ブランドマーケティングに興味ある方にもおすすめです。
下記の記事でブランドマーケティングについて詳しく解説しています。
・【5分で分かる】ブランドマーケティングとは?手法から成功事例まで徹底解説!
3.他の広告の効果が落ちてきた場合
他の広告の効果が見込みにくくなってきたときも、記事広告がおすすめです。なぜなら、第三者に取り上げてもらうことで、他の広告との相乗効果が見込めるようになるためです。自社だけで広告運用すると「誇大広告なのではないか?」と疑われやすくなります。しかし、記事広告を同時に利用すれば、信頼されるようになり、他の広告の成果も上がりやすくなります。
【8】記事広告の掲載までの流れ
記事広告の申し込みから掲載までは、以下のような流れになります。
お申込み |
媒体に申し込みをする 記事の文字数、テイスト、スケジュールを提案してもらう 取材趣意書の内容に問題がないかを確認する |
取材 |
取材趣意書を元に取材をする 取材時間の目安は1~2時間程度 |
制作 |
記事の初稿を見る 記事内容に問題がないかを確認して修正依頼する |
掲載開始 |
媒体に記事広告が掲載される (※掲載期間はプランにより異なる) |
レポート提出 |
記事広告の掲載期間中のPV数やUU数など効果測定レポートをもらう |
なお、TECH+では以下の流れとなっております。
気になる方は参考までにご覧ください。
下記の記事で広告出稿について詳しく解説しています。
・広告出稿とは?流れや料金相場、主な出稿先の特徴を解説
【9】記事広告を成功に導くポイント
記事広告を成功に導くポイントは3つあります。
1.記事の切り口を変える
記事広告には「サービスに関する解説」「商品・サービスの活用事例」「イベント紹介」「サービスの体験レポート」などがありますが、目的に見合う切り口を選ぶようにしましょう。
例えば、商品の発売日を告知したい場合は、サービスに関する解説記事がおすすめです。その一方で、サービスの効果を伝えたい場合は、商品・サービスの活用事例、体験レポートなどがおすすめです。このように、目的に応じて記事の切り口を変えるようにしましょう。
2.読者の属性から媒体を選ぶ
さまざまな媒体が記事広告サービスを提供していますが、ターゲットが好む媒体を選ぶようにしましょう。なぜなら、媒体により読者の属性が変わるためです。
例えば、マイナビTECH+はIT企業や製造会社に勤めているビジネスマン、経営者が読んでいます。その一方で、マイナビウーマンは女性が読んでいるメディアです。このようにメディアによって読者の属性が変わるため、狙いたいターゲットが好む媒体に広告を出すようにしましょう。
3.SNSを活用する
記事広告を利用するときは、SNSを活用して情報拡散していきましょう。情報拡散しやすいものとして、X(旧Twitter)やFacebook、LINEなどがあります。
記事広告サービスを提供している媒体社の中には、記事広告の掲載だけでなく、SNSを活用して情報拡散してくれるところもあります。どこまで対応してくれるかは媒体社に応じて異なるため、確認するようにしましょう。
【10】記事広告の成功事例
記事広告を出稿するとどのような効果が見込めるのでしょうか?記事広告の成功事例を確認しておきましょう。
1.BtoB企業の成功事例
BtoB企業の成功事例には、以下のようなものがあります。
(1)新サービスの認知拡大
マイナビTECH+は新サービス「定型タイアップ」をリリースしました。定型タイアップは、定型の記事構成に沿ってコンテンツを作成する仕組みを採用することで、1度きりの取材で原稿を作成することができます。短期間で記事広告の公開ができることが強みとなっています。
また、マイナビTECH+の定型タイアップは、二次利用することも可能です。マイナビTECH+に取り上げられたと記載できるため、ブランディングしたい方にもおすすめのサービスとなっています。
マイナビTECH+は、新サービスをリリースする際に記事広告を利用して認知拡大に成功しました。
記事広告の原稿は、下記よりご覧になれます。
関連記事:『記事広告の活用を検討するBtoB企業の課題を払拭! TECH+の「定型タイアップ」サービスとは』
(2)企業ブランディング
マイナビでは、今後の50年、100年先の未来を見えてデジタル変革に取り組んでいます。テックカンパニーとして認知してもらうために、記事広告を利用しました。原稿内では、テックカンパニーになるために、どのような組織体制で、どのような取り組みをしているかを述べました。また、どのような人物像を求めているかを記載し、テックカンパニーに向けて新卒・キャリア採用に成功しています。
記事広告の原稿は、下記よりご覧になれます。
関連記事:『マイナビが目指すデジタル企業への変革とは― 先の見えない未来を、先進テクノロジーを用いたサービスで切り開く』
2.BtoC企業の成功事例
BtoC企業の成功事例には、次のようなものがあります。
(1)サロンの新規顧客の獲得に成功
脱毛サロンに新規参入したサロン店舗は、自社製品(脱毛器)の認知拡大やブランド力向上を図りたいと考えており、マイナビウーマンに記事広告を出稿しました。ブランド力向上のため、「記事広告」「カテゴリジャック」「ホワイトリスト配信」「DSP」などを活用して、特定のカテゴリページをジャックしました。
安心してサロンが受けられることを訴求するために、マイナビが全国の店舗を取材し、体験レポート型の記事を作成しました。その結果、マイナビウーマンの読者である女性に上手く訴求し、サロンの新規顧客の獲得ができました。
具体的な内容は、下記よりご覧になれます。
参照記事:『【認知拡大・ブランディングを目的とした広告事例】美容業界の広告事例』
(2)店舗の来店促進に成功
店舗の来店促進を図りたいと考えていた小売会社は、2015年12月からマイナビニュースの記事広告を利用し始めました。記事広告では店舗で販売している商品やサービスを紹介しました。商品が魅力的に伝わり、読者に興味を持ってもらえるように、ユーザーアンケート調査を実施してランキング形式の記事を作成。そして、店頭ではランキングをポップに二次利用しました。このような工夫で、来店促進の効果を見込むことができました。
具体的な内容は、下記よりご覧になれます。
参照記事:『【販売店への流通対策・来店促進を目的とした広告事例】小売業界の広告事例』
【11】記事広告の出稿なら「マイナビ」
記事広告の出稿をお考えなら、マイナビにお任せください。ここではマイナビの記事広告サービスの特徴をご紹介します。
1.御社に見合う媒体をご提案
マイナビは「マイナビTECH+」をはじめ、さまざまな媒体を運営しています。そのため、お客様のターゲットに見合う媒体にご提案ができます。
[主な媒体]
マイナビ、マイナビティーンズ。マイナビ進学、マイナビコメディカル、マイナビ子育て、マイナビニュース、マイナビウエディング、マイナビウーマン、マイナビおすすめナビ、マイナビTECH+
記事広告を出稿したいけれど、どの媒体を使うべきかわからないという方はお気軽にご相談ください。
2.数多くのユーザーにリーチ
マイナビの媒体に記事広告を出稿すれば、多くのユーザーにリーチできます。例えば、国内最大級の情報メディア「マイナビニュース」は月間1.5億PV、3,410万UUを誇るメディアです。マイナビニュースは若手社会人層をメインに幅広い人にリーチができます。その一方で、マイナビTECH+は月刊510万PV、320万UUを誇るメディアでITに興味・関心のあるユーザーにリーチできます。
3.充実したオプションサービス
マイナビは記事広告に多くのユーザーを集めるオプションサービスを用意しています。例えば、マイナビのSNSアカウントを使用して記事広告をアピールしたり、メディアの会員に向けてメールを配信したりして記事広告に誘導することが可能です。
記事の二次利用したい方もご相談に応じて対応しています。さまざまなオプションサービスを用意しており、広告運用で成果を出していきます。
4.年間100記事以上の記事広告の実績
マイナビでは年間100件以上の記事広告を作成しております。
経験が豊富なため、お客様の課題、要望をヒアリングして、どのような記事を作成したら効果が見込めるかをご提案することが可能です。
マイナビTECH+に記事広告サービスについて詳しく知りたい方は、下記資料をダウンロードしてみてください。
【12】まとめ
記事広告とは、紙媒体やWeb媒体の記事と同じ体裁で掲載できる広告をいいます。一般の記事と広告記事の区別が付くように「広告」[PR]「Sponsored」と表示されますが、他の記事と広告が混じり広告感が薄れるため、ユーザーに前向きな姿勢で広告に触れてもらえます。
ユーザーに受け入れやすく、認知拡大やブランド力向上が見込めることが魅力です。この記事を読んで、記事広告に興味を持った方は、これを機会に広告サービスを利用してみてください。
【TECH+マーケティング責任者】武本 大平
2021年からTECH+ のマーケティング部門立ち上げを推進。現在はTECH+マーケティング担当として、 各プロダクトの販促や各種マーケティングアクティビティの立案・実行を担当。マーケティング実務検定3級、SEO検定1級、ネットマーケティング検定を保有。