メール広告とは、メールを使って消費者に自社の商品やサービスを宣伝する広告のことです。
この記事ではメール広告の概要や種類、配信方法などについて解説します。
また、メール広告を作成する際のポイントも取り上げているため、これからメール広告を活用しようと考えている企業の担当者はぜひ参考にしてください。
認知拡大・ブランディング
【TECH+マーケティング責任者】武本 大平 [2022.10.27]
メール広告とは、メールを使って消費者に自社の商品やサービスを宣伝する広告のことです。
この記事ではメール広告の概要や種類、配信方法などについて解説します。
また、メール広告を作成する際のポイントも取り上げているため、これからメール広告を活用しようと考えている企業の担当者はぜひ参考にしてください。
メール広告とは、その名の通りメールを使ってユーザーにアプローチする広告のことで純広告に該当します。
メールマーケティングの一種となります。メール広告は、事前にユーザーが登録した情報に基づいてメールを配信するため、ターゲティングをできる点が特徴です。
また、同じ文字を使った広告であるテキスト広告は、使用できる文字数に上限がありますが、メール広告は比較的多くの文字数を使用できるため、情報量の多い商品やサービスの広告にも適しています。
下記の記事で純広告について詳しく解説しています。
・純広告とは?種類や費用形態、メリット・デメリットを徹底解説
下記の記事でメールマーケティングについて詳しく解説しています。
・メールマーケティングとは|取り組むメリットや手法、効果的に行うポイントを徹底解説
メール広告と一言でいってもその種類は大きく分けて「テキスト」と「html」の2種類があります。ここではそれぞれの概要について解説します。
テキストとは、文字だけで構成されたメール広告です。
文字のみで表現されるため、メール自体はスッキリとした印象になりますが、文字数が多くなりすぎると見にくくなる恐れがあるため注意しなければなりません。
た、視覚的な訴求をしたい商品やサービスの宣伝には適していない点にも注意してください。
後述するhtmlによるメール広告は、メールを受信する人の環境によってはメールを閲覧できないこともありますが、テキストは相手の環境に依存しないため確実です。
htmlは、画像を添付したり文字のレイアウトやフォントを変更したりできるメール広告です。
画像を使用でき、レイアウトの変更もできるため、テキスト形式よりも視覚に訴えかけやすい点が特徴です。情報量を増やしつつも、見やすいメール広告を配信できるでしょう。
また、メール本文にリンクを記載している場合、タグをつけることで、いつ、どのリンクがクリックされたかといった情報も得られます。そのため、即時的な効果検証が可能となります。
ただし、html形式はメール受信者の環境に依存するため、場合によってはメールがうまく表示されないこともある点に注意しなければなりません。
ここではメール広告の配信方法を紹介します。メールを配信する方法は大きく分けて2つです。
それぞれどのような特徴を持っているのか違いを押さえておきましょう。
オプトインとは、事前に許可を得たうえでメールを配信するというものです。
Webサイトの会員登録などの入力フォームで、メール広告の受け取りを許諾するかどうかチェックする箇所がありますが、これがオプトインに該当するものです。
そしてオプトインには、2つの形式があります。
ユーザーに配信しているメルマガ(メールマガジン)の中の広告枠に、商品やサービスの広告文を掲載する形式になります。
広告枠に広告文を掲載するのではなく、メール全体を使った広告にし、ユーザーへ発信する形式になります。
ターゲティングメール広告とは、事前に登録してもらっているユーザーを属性でセグメントをし配信する広告のことです。
属性に大きくデモクラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)に分かれます。
ユーザーの趣味嗜好、年齢、性別を詳細に絞り込めるため、自社が狙っているターゲット層に効率よく配信することができます。
下記の記事でセグメント配信について詳しく解説しています。
・セグメント配信とは?効果的な4STEPから成功事例まで徹底解説!
り高いコンバージョン率が期待できます。ここではメール広告のメリットとデメリットを紹介します。
メール広告を適切に活用するには、メリット・デメリットをそれぞれ把握しておくことが大切です。メール広告の導入を検討している企業の担当者は参考にしてください。
まずはメリットを紹介します。
主なメリットとしては、広告をスムーズに出稿できること、情報量を増やせること、ターゲティングができることなどが挙げられます。
メール広告の中でも、テキスト形式であれば準備の工数がかからないためスムーズに広告を出稿できます。
例えば、急なイベントを行うことになったときなどでも、テキスト形式のメール広告なら、スムーズに出稿できるでしょう。
先ほども触れていますが、メール広告は比較的多くの情報を掲載することができます。
テキストの場合、数百文字単位で文字を記載できるため、情報量が多いと「読んでもらえないのでは?」と思うかもしれませんが、メールは自分の好きなタイミングで読めるため、情報量が多くても興味や関心を持っている人であればしっかりと呼んでもらえる可能性があります。
メール広告は、会員登録をしている人や自社のサービスや商品を過去に購入した人など、特手の人に絞って配信することもできます。
ターゲティングが容易にできるため、商品やサービスのターゲット層に効率的にアプローチできるでしょう。
また、メールの配信を希望している人は、メール広告を配信する企業への興味や関心を持っていると考えられるため、コンバージョンにもつながりやすいでしょう。
ターゲティングと関連する部分となりますが、メール広告はコンバージョン率の高さも特徴の1つです。ユーザーは一般的に商品を認知し、興味・関心を持ったら比較検討し、最終的に購買するというプロセスを踏みます。
メールの受信を希望している人は、すでにその会社の商品やサービスを認知しており、メールの受信を望む程度には興味・関心を持っている状況です。
そのため、購買までのステップをいくつか省略することができ、コンバージョンにつながりやすいといえます。
メール広告は、保存できる点が特徴です。インターネット広告の場合、表示された瞬間を逃すと、二度とそのユーザーにアプローチできない可能性があります。
一方で、メールは削除されない限り、その人の受信ボックスに残るため「後で読もう」といったことができます。
メリットの一方でデメリットも少なからず存在します。
主なデメリットとしては、スパム扱いされる可能性があること、そもそもメールが開封されない可能性があることなどが挙げられます。
メール広告の配信は、ユーザーの同意を得たうえで行っているため、基本的にはスパム扱いされることはありません。
しかし、一度に大量のメールを送信するとスパムメール扱いされる恐れがあります。
スパム扱いされると、ユーザが持つ企業イメージに影響することもあるため注意しなければなりません。
メールを配信したからといって、必ずしも開封されるわけではありません。例えば、メールの件名が抽象的で興味を持てないと開封しないまま削除されることがあるでしょう。
ユーザーが興味を持つような件名、テーマを検討することが大切です。
html形式の場合、メール受信者の環境に依存するため、場合によっては画像や文字が表示されない可能性があります。
また、パソコンにウィルス対策のソフトを入れているため、画像や動画非表示になるケースもあるでしょう。
メール広告を利用する場合、大きく分けて2つの課金方法があります。
ここでは各課金方法の概要について解説します。
配信課金とは、配信数によって広告料が決まる課金方式です。
配信するメールの数が多くなればなるほど料金は高くなる仕組みとなっています。
また、メールが開封されなくても料金が発生するため、広告主にとって大きなリスクとなるでしょう。
ただし、リスクが大きいこともあり、後述するクリック課金よりも料金は安くなるケースが一般的です。1つの配信に対して、10〜20円程度が目安となります。
クリック課金方式とは、メール内に記載されているURLがクリックされたうえで、その後のコンバージョン率に応じて広告料が決まる課金方式です。
この方式は、クリックされない限り料金が発生しないため、広告主のリスクは小さいといえます。
一方で、配信課金に比べると料金は高い傾向にあります。
1回のクリックに対して300〜800円程度が相場です。
ここでは、メール広告を作成する際の大まかな流れを紹介します。
初めてメール広告を作成する担当者は参考にしてください。
メール広告を作成するにあたっては、ペルソナの作成が必要不可欠です。
ペルソナとは、メール広告を配信する具体的なターゲット像のことです。
年齢や性別はもちろん、趣味や嗜好、職業、家族構成、住居形態、年収など、詳細なイメージを作り上げます。ペルソナを設定することで、ペルソナを意識したメールの作成が可能となるでしょう。
また、メール広告の場合、配信するタイミングもポイントとなるため、生活リズムも踏まえたペルソナを作成することをおすすめします。
下記の記事でペルソナについて詳しく解説しています。
・ペルソナとは?メリットや作成手順をたった4ステップで解説!
ペルソナができたら実際にメール作成を行います。まずはタイトルを決めましょう。
タイトルを決めるときもペルソナの目線に立ち、どのようなタイトルに興味を持つのか考えることが大切です。
また、タイトルに数字を含ませる、「【 】」を使うなどするとユーザーの目にとまりやすいでしょう。
タイトルが決まったら文章作成に移ります。
文章を作成する際は、「結論ファースト」です。
重要なこと、伝えたいことがいつまでたっても出てこないと、ユーザーは途中で読むことをやめてしまうかもしれません。
特にメール広告の場合、最初から最後までしっかりと読むケースは少ないため、最初に重要な情報を伝えることで、読了率向上を狙います。
メールが完成したら実際に配信します。配信する際に注意すべきポイントとしては、配信のタイミングが挙げられます。
ターゲットがメールをチェックしそうなタイミングを逃すと、ほかのメールに埋もれてしまうかもしれません。
学生やサラリーマンがターゲットであれば通勤・通学のタイミング、昼休み、帰宅後と思われる21〜22時ごろなどが適切なタイミングだと考えられます。
また、主婦であれば、家事が落ち着く昼過ぎなどが狙い目となるでしょう。
メール広告を出稿するにあたっては、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは具体的なポイントを4つ紹介します。
基本的なポイントとなるため参考にしてください。
ユーザーにとってどのようなメリットがあるのか、メールに具体的にと明示することが大切です。
例えば、セールを宣伝したいのであれば「セール実施中」とするのではなく「冬物コートのセール実施中」などより具体的な情報を記載することで、コートを探している人に興味を持ってもらえる可能性が高くなります。
具体的な数値を記載することで、ユーザーが自分にとってのメリットをイメージしやすくなります。
例えば、「冬物コートのセール実施中!」よりも「冬物コートのセール実施中!最大50%オフ」と記載された方がより訴求力が高まるでしょう。
どのような人にメールを読んでもらいたいのか、ターゲットを明確にすることも大切なポイントです。
例えば転職サイトがメール広告を出す場合「転職情報なら●●」よりも「営業職への転職は●●」「40代の転職なら●●」としたほうが、ターゲットがより絞られます。
ターゲットが絞られている方が、クリックされる可能性は高くなります。
メールを書く際にはさまざまなポイントがあります。
例えば、開封率をあげるために件名をわかりやすいものにする、件名の文字数が長くなりすぎないように注意するといったことが挙げられます。
また、差出人の名前もメール作成に当たっては重要なポイントです。
例えば、BtoC企業が配信するメールであれば、会社名や商品名などが差出人名に記載されている方が、ユーザーは開きやすいでしょう。
そのほかにも、新鮮な情報、旬なネタを扱うこともユーザーの興味・関心を引くためのポイントとなります。
今回はメール広告の概要や種類、配信方法、メリット・デメリットなどについて解説しました。
メール広告はメールを使ってユーザーにアプローチする広告のことです。
文字だけで配信するテキスト形式と、画像の添付や文字の装飾ができるhtml形式の2種類があります。
メール広告はユーザーの登録情報に基づいたターゲティングが可能ですが、メール開封率を高めるためにも、ターゲットを明確にし、文章や件名に工夫を凝らすなどの対策が欠かせません。
【TECH+マーケティング責任者】武本 大平
2021年からTECH+ のマーケティング部門立ち上げを推進。現在はTECH+マーケティング担当として、 各プロダクトの販促や各種マーケティングアクティビティの立案・実行を担当。マーケティング実務検定3級、SEO検定1級、ネットマーケティング検定を保有。
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