指名検索とは?一般検索との違いや対策手順を解説!

指名検索とは?一般検索との違いや対策手順を解説!

指名検索とは、自社ブランドや商材名を含むキーワード検索のことです。

指名検索をするユーザーは、自社に強い興味関心を持っており、購買意欲が非常に高いため、取りこぼさないように対策をしなければいけません。

しかし、「対策方法が分からない」や「そもそも一般検索との違いは?」と悩む方も多いでしょう。

そこで本記事では、指名検索の特徴やメリット、一般検索との違い、対策手順を解説します。

なお指名検索を増やす方法としてSEO対策を行い自社の認知度を高める事も効果的です。

下記より基本的なSEO戦略についてまとめた無料e-BooKがDL可能なので、気になる方は是非ご確認ください。

「SEO施策」の無料e-bookはこちら≫≫

 

【1】指名検索とは

指名検索とは、ブランドや商材名をキーワードに実施される検索です。例えば、名刺管理ツールを提供するSansanの場合は「Sansan」や「Sansan 名刺」、CRMツールを提供するHubSpotなら「hubspot 料金」や「hubspot 事例」などが指名検索となります。簡単に言えば、自社ブランドや商材名を含んだキーワード検索のことを指名検索と言います。

1.一般検索との違い

一般検索とは、特定のブランドや商材名を「含まない」キーワード検索のことです。例えば、「sansan 名刺管理ツール」が指名検索なのに対し、「名刺管理ツール」は一般検索となります。

指名検索と一般検索ではリーチできる顧客層が異なります。指名検索は自社製品への興味関心が強い確度の高い層にリーチできるのに対し、一般検索では自社を認識していない潜在層へのリーチが可能です。指名検索と一般検索はどちらかが優れているというわけではなく、バランスよく対策しなければいけません。

 

「SEO施策」の無料e-bookはこちら≫≫

【2】指名検索の対策をするメリット

多くの企業は一般検索の対策をしていますが、指名検索の対策もすることで、下記のメリットを得られます。

  • 確度の高い顧客にリーチできる
  • 流入数のアップを見込める
  • 検索アルゴリズムの影響を受けにくい

ここからは、それぞれのメリットの詳細について解説します。

1.確度の高い顧客にリーチできる

指名検索対策をする最大のメリットは、確度の高い顧客にリーチできることでしょう。多くの方が、特定の企業の商材の購入を検討し、指名検索をした経験があるのではないでしょうか。指名検索をするユーザーは、自社に大きな興味関心を持っているため、購入や資料問い合わせなどのコンバージョン率向上を見込めます。

2.流入数のアップを見込める

指名検索が増えれば、流入数の増加も見込めます。例えば、「sansan」や「sansan 料金」などの指名検索をしたユーザーは、他社サイトではなく、Sansanのサイトを訪問するはずです。「製品情報を知りたい」「料金を知りたい」など明確な目的のもと指名検索をするユーザーは、高確率で自社サイトに訪問します。

3.検索アルゴリズムの影響を受けにくい

SEO対策が困難な理由の一つに、定期的に実施される検索アルゴリズムの変更があります。検索アルゴリズムの変更により、上位表示されていた記事がランク外になるケースは珍しくありません。しかし、検索アルゴリズムの影響を受けやすいのは一般検索です。指名検索の場合、アルゴリズム変更による影響を受けにくいため、安定した集客効果を見込めます。

 

TECH+媒体資料 DLページ

【3】指名検索の対策をしないデメリット

Googleで自社に関する指名検索をしてみて、自社サイトが上位表示されない場合は、すぐに指名検索対策をするべきです。ここからは、指名検索対策をしないデメリットをご紹介します。

1.意図の異なるページが表示される

指名検索の対策をしなければ、自社の意図と異なるページが表示される可能性があります。ニールセン・ノーマン・グループの調査によれば、ユーザーはWebページ訪問から10〜20秒で有益な情報を見つけられなければ、ページを離脱すると分かっています。意図しないページが表示されて、購入意欲の高いユーザーを逃すのは、大きな機会損失となるでしょう。

2.機会損失のリスクがある

指名検索対策をしなければ、確度の高いユーザーを取りこぼすことになります。例えば、指名検索対策を怠ることで、意図と異なるページが表示されたり、最悪の場合は競合他社のページが表示されたりするのです。このような機会損失を防ぎ、確度の高いユーザーをコンバージョンに導くためにも、指名検索対策は必須です。

【4】指名検索の対策手順を4ステップで解説

指名検索対策は下記4ステップで行います。

 

STEP1:自社と関連性のあるキーワードの洗い出し
STEP2:キーワード選定
STEP3:既存記事もしくは新規記事の作成
STEP4:内部リンクの設置

ここからは、各ステップの詳細を見ていきましょう。

 

STEP1:自社と関連性のあるキーワードの洗い出し

まずは自社と関連性のあるキーワードを洗い出します。「ブランド名×製品名」、「製品名×特徴・機能」などユーザーが検索する指名検索ワードをブラインストーミングで考えてみましょう。

すでにリスティング広告やSEOを運用している場合は、Googleサーチコンソールで実際に検索されているキーワードを確認するのも有効です。また、ラッコツールズなどのキーワードツールを用いて、ブランド名や製品名の関連ワードを抽出するのもおすすめ。

洗い出したキーワードは、エクセルやスプレッドシートにまとめましょう。

STEP2:キーワード選定

洗い出したキーワードの順位確認をします。基本的に、上位表示できていないキーワードで指名検索対策をします。キーワードの順位確認で、意図しないページが上位表示されている場合、そのページはリライト対象になります。

STEP3:既存記事もしくは新規記事の作成

指名キーワードで上位表示ができるように、既存記事のリライトもしくは新規記事の作成を行います。上位表示を狙うキーワードに関するコンテンツがない場合、新規記事の作成をするのがよいでしょう。ただ、既存記事を301リダイレクトで統合・リライトするという手段もあります。

また、取り組む順番としてはコンバージョンに近いコンテンツを優先するのがおすすめです。具体的には、製品詳細ページや料金ページ、活用法ページ、事例ページなどの最適化に取り組みましょう。これらのページを検索するユーザーは、すでに自社製品の購入を決めている可能性が高いため、コンバージョン率の増加を見込めます。

STEP4:内部リンクの設置

内部リンクを設置することで、ユーザーに関連性の高い情報を提供できるだけではなく、SEOにもいい影響を得られます。例えば、検索エンジンがコンテンツ内容を正確に理解できたり、検索エンジンに発見される時間が短くなったりするのです。指名検索を狙うページにおいては、下記3つのいずれかに内部リンク設置をするとよいでしょう。

  • ナビゲーションバー:トップナビゲーションとフッターの両方もしくはどちらか
  • 重要ページ:公式サイトのトップページなど流入が多いページ、機能ページなど関連遷移の高いページ
  • 関連性の高いページ:キーワードと関連性の高いブログ記事やLPなど

実際に指名検索に強い企業は、上記3つのページに内部リンクを設置し、効果的にユーザーを誘導する流れを構築しています。

【5】指名検索を増やす方法6選

指名検索を増やす方法を簡潔に言えば、認知度の向上です。自社ブランドや製品の認知度を高める施策を展開すれば、指名検索も増えます。それでは、どのように認知度を拡大できるのでしょうか。ここからは、指名検索増加につながる6つの施策をご紹介します。

1.リスティング広告の出稿

リスティング広告とは、検索結果画面の上部に配信する広告です。自然検索よりも上部に表示される、スマートフォンの場合は画面の半分以上を占めることもできるため、認知度の拡大やコンバージョン率の向上を見込めます。

見本1

 

上記画像は、キーワード「名刺管理」で検索した際の検索画面です。赤枠部分がリスティング広告ですが、PCのファーストビューもリスティング広告が占めているとわかります。リスティング広告は、ユーザーの検索ワードに応じて配信されるため、最適なキーワード戦略を立案できれば、大きな認知度拡大を見込めます。

また、リスティング広告は広告品質と入札単価が良ければ、すぐに上位表示できるのも特徴です。費用こそかかりますが、高確率で指名検索の上位表示を見込めるため、指名検索ワードでのリスティング広告出稿もおすすめです。

 

リスティング広告についてはこちら!

下記の記事でリスティング広告について詳しく解説しています。
リスティング広告とは?特徴や運用のやり方、成功事例を全て解説!

 

2.SNSマーケティング

ICT総研の「2022年度SNS利用動向に関する調査」によれば、国内SNS利用者は8,270万人以上で、SNS普及率は82%にも及びます。SNSマーケティングを実施すれば、あらゆる層にリーチできるため、効果的に認知度を拡大できるでしょう。

SNSマーケティングといえば、バズ狙いの投稿をイメージされる方が多いですが、安定してバズを生み出すのは難しいです。予算に余裕がある場合は、SNS広告を運用するとよいでしょう。SNS広告を運用すれば、各プラットフォームに広告を配信できるため、フォロワー数が少なくとも、効率よく自社ブランドをアピールできます。

まずは自社商材の特徴やターゲットを明確にしたうえで、最適なプラットフォームを検討しましょう。

3.プレスリリースの配信

プレスリリースとは、メディアに向けて発表する自社情報です。プレスリリースを配信すれば、多くのユーザーを抱える媒体で、自社情報を発信できるため、効果的に自社の宣伝を行えます。特に、企業関係者に発信できる性質上、BtoB企業におすすめの手法です。

4.セミナーや展示会の開催

セミナーや展示会を開催すれば、自社に関連するテーマに興味関心を持つ多くの潜在層との接点を作れます。潜在層の集客を目的にする場合は、製品の機能や活用法を紹介するセミナーではなく、ゲストスピーカーによる登壇や他企業と合同セミナーの開催などがよいでしょう。

特に、オンライン上で開催するウェビナーや展示会は、ユーザーは気軽に参加できるため、多くの潜在層の集客を見込めます。BtoB企業はセミナーや展示会が重要な集客チャネルとなり、積極的に開催するようにしましょう。

 

ウェビナーについてはこちら!

下記の記事でウェビナーについて詳しく解説しています。
ウェビナーとは?メリットやツールの選び方から、効果的に行うコツまでをご紹介!

 

展示会についてはこちら!

下記の記事で展示会について詳しく解説しています。
展示会とは?メリットから出展手順と成功のポイントまで徹底解説!

 

5.キャッチーな名前を付ける

認知度拡大施策ではありませんが、指名検索を増やすためには、覚えやすいブランドや商材名をつけるのが有効です。例えば、長くて印象に残らない製品名の場合、指名検索は増えないでしょう。今後、新製品やサービスを発表する場合は、印象に残る名前を付けるようにしてください。

6.製品サービスの質を高める

製品サービスの質が良くなければ、指名検索の数は増えなければ、増えたとしてもコンバージョンやリピート購入にはつながりません。まずは製品サービスの質を高めるようにしましょう。製品サービスが良ければ、口コミや評判が広まり、指名検索数が増えるだけではなく、製品紹介記事などに引用されることでドメインパワーのアップも見込めます。

【6】まとめ

指名検索とは、自社ブランドや商材を含むキーワード検索です。指名検索をするユーザーの購買意欲は非常に高いため、指名検索対策をし、確度の高い見込み客を取りこぼさないようにしましょう。ただし、指名検索だけに注力するべきではありません。まずはコンバージョンに近い部分の指名検索対策をし、一般検索で潜在顧客から顕在顧客まで集客するようにしましょう。

TECH+媒体資料 DLページ

関連記事

    RANKING月間人気記事ランキング