ディスプレイ広告とは?メリット・デメリットなどの特徴、効果を解説!
認知拡大・ブランディング
【TECH+マーケティング責任者】武本 大平 [2023.01.18]
目次
- 【1】ディスプレイ広告とは
- 1.ディスプレイ広告の種類
- 1.バナー広告
- 2.レスポンシブ広告
- 3.動的ディスプレイ広告
- 4.テキスト広告
- 4.動画広告
- 2.リスティング広告との違い
- 3.バナー広告との違い
- 【2】ディスプレイ広告のメリット
- 1.潜在層にアプローチできる
- 2.画像や動画で商品の魅力を訴求できる
- 3.リターゲティングができる
- 4.クリック単価が安い
- 5.ブランディング効果が見込める
- 【3】ディスプレイ広告のデメリット
- 1.お問い合わせにつながりにくい
- 2.効果測定が難しい
- 3.広告費用の消化ペースが早い
- 【4】ディスプレイ広告の成功事例
- 1.5倍近くの申し込みを獲得(株式会社日本建設情報センター)
- 2.顧客獲得単価65%削減に成功(株式会社 FiNC Technologies)
- 3.ROI600%アップ(株式会社ビィ・フォアード)
- 【5】ディスプレイ広告配信を成功させるコツ
- 1.広告配信の目的を決める
- 2.クリエイティブにこだわる
- 3.クリエイティブの改善を繰り返す
- 【6】ディスプレイ広告の配信媒体
- 1.Google
- 2.Yahoo!
- 3.GoogleとYahooの違い
- 【7】まとめ
【1】ディスプレイ広告とは
出典元:『Yahoo!JAPAN広告』
ディスプレイ広告とは、オンライン広告の1つで、Webサイトの広告枠へ掲載できる広告をいいます。テキストだけでなく、画像や動画を活用した広告の配信が可能です。
Webサイトの広告枠にディスプレイ広告を配信すれば、商品を知らないユーザーや商品購入まで至っていないユーザーに興味を持ってもらえます。
そのため、潜在顧客向けにアプローチしたい方に向いている広告です。
下記の記事で潜在層と顕在層の違いについて詳しく解説しています。
・【一目で分かる】潜在層と顕在層の違いを解説!ターゲット別のアプローチ方法と事例!
下記の記事でオンライン広告について詳しく解説しています。
・【完全版】オンライン広告7種を比較!費用やメリット・デメリットも解説
下記の記事で、より詳しく広告の種類について詳しく解説しています。
・広告の種類を網羅したガイドブック!効果や費用、選び方まで解説
1.ディスプレイ広告の種類
ディスプレイ広告には、5つの種類があります。
1.バナー広告
出典元:『Yahoo!JAPAN広告』
画像が動画で作成した広告を表示する
下記の記事でバナー広告について詳しく解説しています。
・【入門編】バナー広告とは?基本から実践まで完全ガイド!
2.レスポンシブ広告
出典元:『Yahoo!JAPAN広告』
PCやスマホのデバイスやWebサイトの広告枠に合わせて、広告形式を変えて表示する
3.動的ディスプレイ広告
出典元:『Yahoo!JAPAN広告』
商品リストの品物を動的に表示する広告
4.テキスト広告
出典元:『Yahoo!JAPAN広告』
「タイトル」「説明文」「URL」などテキストで作成した広告を表示する
下記の記事でウェビナーについて詳しく解説しています。
・テキスト広告とは?メリット・デメリットから作成方法まで解説!
4.動画広告
出典元:『Yahoo!JAPAN広告』
5秒から60秒の動画を表示する
下記の記事でウェビナーについて詳しく解説しています。
・動画広告とは?種類ごとの特徴とメリット、成功ポイントまで徹底解説
2.リスティング広告との違い
出典元:『Yahoo!JAPAN広告 ディスプレイ広告とは? リスティング広告との違いと出稿方法』
ディスプレイ広告とリスティング広告の違いは4つあります。
項目 |
ディスプレイ広告 |
リスティング広告 |
掲載場所 |
WEBサイトの広告枠 |
検索結果の上部 |
クリエイティブ |
テキスト、画像、動画 |
テキスト |
単価 |
安い |
高い |
ユーザー層 |
潜在層 |
顕在層 |
3.バナー広告との違い
バナー広告は、広告クリエイティブに画像や動画、アニメーションを用いた広告をいいます。つまり、ディスプレイ広告で画像や動画がクリエイティブに利用されているものはバナー広告に該当しディスプレイ広告の一種となります。
【2】ディスプレイ広告のメリット
ディスプレイ広告には、4つのメリットがあります。
- 潜在層にアプローチできる
- 画像や動画で商品の魅力を訴求できる
- リターゲティングができる
- クリック単価が安い
- ブランディング効果が見込める
ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
1.潜在層にアプローチできる
出典元:『Yahoo!JAPAN広告 潜在層と顕在層とは? ターゲット層別のWeb広告の有効な手法を解説』
ディスプレイ広告はWebサイトの広告枠に広告配信ができるため、商品を知らないユーザーや商品に興味はあるけど調べていないユーザーなど潜在層にアプローチできます。そのため、企業や商品の認知拡大を行いたいたい方におすすめの広告です。
下記の記事で認知拡大について詳しく解説しています。
・認知拡大とは?施策立案の方法からプロモーション施策まで解説
2.画像や動画で商品の魅力を訴求できる
ディスプレイ広告は、テキスト以外にも画像や動画を活用できます。リスティング広告のように、テキストだけの広告だと視覚的なインパクトは与えられません。その一方で、ディスプレイ広告であれば視覚的なインパクトが与えられ、商品の魅力を訴求できます。
3.リターゲティングができる
ディスプレイ広告は、自社サイトを閲覧したけれど資料請求やお問い合わせにつながらなかった見込み顧客に対して、リターゲティング広告が配信できます。
商品やサービスを探しているユーザーは、購入段階まで類似商品をさまざまな角度で比較します。比較・検討段階で存在を忘れられてしまわないように、広告配信しておくことで存在を思い出してもらえるように仕掛けられます。
4.クリック単価が安い
ディスプレイ広告は、リスティング広告よりクリック単価が安くなります。顕在層向けのリスティング広告の効果は即効性があるため、競合他社が高値で入札してきます。
上位表示したい企業が入札単価を争っているため、リスティング広告のクリック単価は高いのです。その一方で潜在層向けのディスプレイ広告の効果は即効性が見込めません。潜在顧客を見込み顧客に時間をかけて育てていくものです。そのため、リスティング広告よりクリック単価が安くなります。
5.ブランディング効果が見込める
出典元:『Yahoo!JAPAN広告ヘルプ』
ディスプレイ広告のクリエイティブにこだわり、広告を配信すればブランディング効果が見込めます。
また、広告の掲載枠にこだわることでブランディング効果が見込みやすくなります。
例えば、Yahoo!のディスプレイ広告には「ブランドパネル広告」が用意されており、Yahoo!トップページに広告を掲載できるのです。
ブランドパネル広告の料金は割高ですが広告を配信すれば大きなブランディング効果が狙えます。
【3】ディスプレイ広告のデメリット
ディスプレイ広告には、3つのデメリットがあります。
- お問い合わせにつながりにくい
- 効果測定が難しい
- 広告費用の消化ペースが速い
ここでは、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
1.お問い合わせにつながりにくい
ディスプレイ広告は、潜在顧客に企業や商品を知ってもらうために配信するものです。
商品の存在を知らなかったり、購入をしようと思っていなかったりするユーザーにアプローチして商品の存在を知ってもらう際に活用されます。
具体的に商品の購入を検討していないユーザーに配信するため、お問い合わせにつながりにくいです。
2.効果測定が難しい
ディスプレイ広告運用データは蓄積されていきますが、リスティング広告と比較すると効果測定が難しいです。
その理由は、ディスプレイ広告にはテキストや画像、動画を利用するため、どの要素が成果に影響しているのか特定するまでに時間がかかります。
仮説立てをして効果検証する方法であれば、効果測定が効率的に行えますが、難しいことがデメリットとなります。
3.広告費用の消化ペースが早い
ディスプレイ広告は、広告費用の消化ペースが早いです。ディスプレイ広告は、リスティング広告で取りこぼしたユーザーを獲得するために配信する広告でもあります。
GoogleやYahoo!JAPANが提携するメディアの広告枠に広告が掲載されるため、多くのユーザーの目に触れることになります。
多くのユーザーに広告が表示されるため、クリック率も上がり広告費用の消化ペースが早くなってしまうのです。そのため、予算を確保しておくようにしましょう。
【4】ディスプレイ広告の成功事例
ディスプレイ広告の特徴をご紹介してきましたが、活用している企業はどのような効果が見込めているのでしょうか?
ディスプレイ広告の成功事例を見て、広告配信のコツや効果を確認しておきましょう。
1.5倍近くの申し込みを獲得(株式会社日本建設情報センター)
出典元:『Yahoo!JAPAN広告 事例』
株式会社日本建設情報センターは、建築士や施工管理技士の建設業の資格取得の支援や企業研修を実施している企業です。自社サイトに訪問してきたユーザーに再訪してもらうため、ディスプレイ広告のリターゲティング施策を行いました。
同社はリターゲティング施策をするために、Yahoo!広告のサポートセンターにお問い合わせをして、マーケティング知識やバナー作成の学習を開始。その結果、資料請求の数が約2倍に増加し、資格取得の講座の申し込みも約5倍に増加させることに成功しました。
2.顧客獲得単価65%削減に成功(株式会社 FiNC Technologies)
出典元:『Yahoo!JAPAN広告 事例』
株式会社 FiNC Technologiesは、健康管理アプリ「FinC」を提供している企業です。同社は決められた予算で目標を達成する必要がありました。また、複数の広告媒体を利用しており、1つ1つの広告運用に工数がかかるという悩みを抱えていました。
この悩みを解決するために、データ管理がしやすいYahoo!Japan広告に切り替えました。Yahoo!のディスプレイ広告を利用して、キャンペーンの目的を「アプリ訴求」に設定して運用工数を削減。広告運用の最適化を自動で行い、顧客獲得単価を65%削減することに成功しました。
3.ROI600%アップ(株式会社ビィ・フォアード)
出典元:『Google広告 成功事例』
株式会社ビィ・フォアードは中古車販売している企業です。世界各国で中古車を販売するためにGoogle広告を利用しています。同社はSEO施策を検討していましたが、成果が出るまで時間がかかることを知り、Google広告を利用し始めました。
サービスの認知度を上げるためにディスプレイ広告を表示させて、自社サイトを訪問したユーザーに動的リマーケティング広告を配信し、再訪を呼び掛けています。
また、中古車の購入を具体的に検討している見込み顧客を逃さないために、リスティング広告を配信するなど掛け合わせの効果を狙っています。また、各国のユーザーに合わせた広告を展開し、ROI(投資収益率)を600%アップさせることに成功しました。
ディスプレイ広告の成功事例をご紹介しましたが、Google広告やYahoo!JAPAN広告で多くの事例が確認できます。興味がある方は下記サイトから成功事例を見てください。
【5】ディスプレイ広告配信を成功させるコツ
ディスプレイ広告配信の成功事例をご紹介しましたが、成果を出すためのコツをまとめると以下の通りです。
- 広告配信の目的を定める
- クリエイティブにこだわる
- クリエイティブの改善を繰り返す
ここでは、配信で成果を出すためのコツを詳しく解説します。
1.広告配信の目的を決める
出典元:『Yahoo!JAPAN広告 ディスプレイ広告とは? リスティング広告との違いと出稿方法』
ディスプレイ広告で成果を出したい方は、最初に広告配信の目的を決めましょう。
例えば、商品の認知度アップを目的とするなら、潜在顧客へのアプローチが必要になるためディスプレイ広告が良いです。その一方で、ニーズが明確になっている顕在顧客へアプローチしたい場合は、リスティング広告の方が効果を出しやすいです。
このように、目的に応じて、どの広告を利用すべきかが変わります。そのため、本当にディスプレイ広告が最適なのか確認しましょう。
2.クリエイティブにこだわる
ディスプレイ広告のクリエイティブによって成果は変わってきます。そのため、レイアウトや配色を工夫して、ユーザーの興味・関心が湧くようなクリエイティブを作成しましょう。
[クリエイティブ作成のコツ]
- 広告内容が一目でわかるように情報を詰め込みすぎない
- ターゲットにマッチした画像やフォントを選ぶ
- 自社ブランドに合ったトーン&マナーに統一する
3.クリエイティブの改善を繰り返す
ディスプレイ広告のクリエイティブは作成したら終わりではありません。なぜなら、クリエイティブによって成果は異なるため、効果の測定しなければいけないためです。
ディスプレイ広告運用データを確認していき、ユーザーの反応を把握して、より効果の高い広告を配信しましょう。また、市場や競合の動向によっても広告の成果は異なってくるため、定期的に効果検証することをおすすめします。
【6】ディスプレイ広告の配信媒体
ディスプレイ広告の配信媒体は大きく分けて2つあります。
- Yahoo!
ここでは、それぞれの配信媒体の特徴について詳しく解説します。
1.Google
出典元:『Google広告 公式ホームページ』
Googleは世界中で利用されているサービスです。トップページは検索窓のみとシンプルな作りになっているため、ビジネスシーンで利用されます。そのため、企業やビジネスマンを対象に広告配信したい方におすすめのサービスです。
Googleのディスプレイ広告は、Googleが運営するYouTubeの広告枠に掲載できたり、BIGLOBEや楽天などのパートナーサイトの広告枠に掲載できます。Googleのパートナーサイトは数多く、200万以上の配信先があります。
2.Yahoo!
出典元:『Yahoo!JAPAN広告 公式ホームページ』
Yahoo!JAPANは約100種類のサービスを持っており、月間ページビュー数は約840億ビューと多くの方に利用されているサービスです。
「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!知恵袋」などのコンテンツが豊富に用意されているため、起床時や就寝前などにアクセスされています。Googleと比較すると、プライベートの時間でYahoo!を利用するユーザーが多いです。
Yahoo!JAPANのディスプレイ広告は、Yahoo!のコンテンツの広告枠に掲載できたりGoogle同様で朝日新聞やgooなどのパートナーサイトの広告枠に掲載できたりします。
3.GoogleとYahooの違い
GoogleとYahoo!JAPANが提供するディスプレイ広告には大きな違いはありませんが、以下のような特徴の違いがあります。これらを踏まえて広告運用をしていきましょう。
|
Yahoo!ジャパン |
|
ターゲット |
若いユーザー スマホユーザー |
30代・40代以降のユーザー PCユーザー 女性が多い |
広告配信 |
半径で配信地域を絞り込める |
都道府県、市町村で絞り込む |
ツール |
キーワードプランナー |
キーワードアドバイスツール |
【7】まとめ
ディスプレイ広告は、商品の存在を知らないユーザーなど潜在顧客に訴求して認知度を上げるために配信する広告です。
また、自社サイトを訪問したユーザーには、リターゲティング広告を配信すれば、再訪問を促せます。顕在顧客に向けたアプローチは不得意ですが、潜在顧客に向けたアプローチは得意です。
このように、広告サービスの特徴を理解して最適なサービスを利用すると成果が出ます。この記事では、ディスプレイ広告で成果を出すためのコツまでご紹介しました。
ぜひ、この記事を参考にしながら、ディスプレイ広告の運用を検討してみてください。
【TECH+マーケティング責任者】武本 大平
2021年からTECH+ のマーケティング部門立ち上げを推進。現在はTECH+マーケティング担当として、 各プロダクトの販促や各種マーケティングアクティビティの立案・実行を担当。マーケティング実務検定3級、SEO検定1級、ネットマーケティング検定を保有。