【2024年版】成果報酬型広告とは?仕組みからメリット・デメリットまで解説

成果報酬型広告とは?仕組みからメリット・デメリットまで解説

成果報酬型広告とは、商品の購入や問い合わせ、サイトへの登録など、何かしらのコンバージョンにつながった時に費用を支払うタイプの広告です。

この記事では成果報酬型広告の概要や仕組み、混同しやすいアフィリエイト広告との違いなどについて解説します。

また、成果報酬型広告のメリット・デメリット、適している商材などについても取り上げているため、これから成果報酬型広告を利用しようとしている企業の担当者はぜひ参考にしてください。

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【1】成果報酬型広告とは

成果報酬型広告とは、コンバージョンにつながった時のみ広告代理店に費用を支払うタイプの広告です。ここでいうコンバージョンには、商品の購入やサービスの利用、資料請求、メールマガジンの登録など、さまざまなものが該当します。

何をコンバージョンとするか企業と広告代理店で話し合ったうえで設定します。コンバージョンが発生するまでは、基本的に運用手数料などは発生しません。

アフィリエイト広告との違いは?

成果報酬型と混同しやすいものにアフィリエイト広告がありますが、両者はほとんど同じようなものです。

成果報酬型広告もアフィリエイト広告も、成果が発生すると報酬を支払うことになるという点では共通しています。そのため、成果報酬型広告の運用形態の1つとしてアフィリエイト広告があるということもできるでしょう。

ただし、両者には広告の掲載方法や仕組みに関して違いがあります。成果報酬型広告は、広告を出稿したい企業が広告代理店に運用を代行してもらう形となっています。一方のアフィリエイト広告は、企業がASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)と呼ばれるプロバイダに登録したうえでアフィリエイト広告を掲載してもらいます。

ASPとは、アフィリエイト広告を管理するサービスのことです。アフィリエイターがASPに登録されている広告を自身で運営しているブログやWebサイトなどに掲載し、ブログやWebサイトを通して成果が発生した時に報酬を支払います。

アフィリエイト広告の場合、成果が発生しなくてもASPのサービス利用料を支払わなければならず、必ず毎月の支払いが発生する点に注意しなければなりません。ただし、アフィリエイト広告を掲載するアフィリエイターは、より顧客に近い立場にいることもあり、成果につながりやすいケースもあります。

一方の成果報酬広告は、広告代理店に運用を依頼することとなるため、プロに運用を任せられるという特徴を持ちます。

また、ブログやWebサイトへの掲載だけでなく、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告など、配信手段が豊富な点も特徴です。

どちらが優れていて、どちらが劣っているというものではなく、取り扱う商品やサービスなどによって適切な方法を選ぶことが大切だといえます。

 

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【2】成果報酬型広告の仕組み

成果報酬型広告は、コンバージョンが発生した時に、一定の報酬を支払う仕組みとなっています。先ほども説明しているように、コンバージョンの種類は商品購入や資料請求、会員登録などさまざまであり、支払う報酬額については企業と広告代理店で相談して決めることとなります。

一般的な広告配信の場合、予算の10〜30%程度が運用手数料となり、コンバージョンの有無に関係なく広告代理店に支払わなければなりません。例えば100万円が予算であれば10〜30万円程度は手数料になるというイメージです。そのため、実質広告配信に使える広告費は70〜90万円です。

一方の成果報酬広告はコンバージョンの発生まで基本的には費用は発生しないため予算をしっかりと使うことができます。

【3】成果報酬型広告のメリット

成果報酬型を利用することで企業が得られるメリットにはさまざまなものがあります。ここでは、その中でも3つのメリットを取り上げて紹介します。成果報酬型広告の利用を検討している企業の担当者はぜひ参考にしてください。

1.コストを抑えやすい

成果報酬型広告の1番のメリットともいえるのがコストを抑えやすいことです。例えば、クリック報酬型広告の場合、ユーザーが広告をクリックするだけで費用が発生してしまいます。1クリックに対する費用自体は決して高くはありませんが、誤クリックが発生する可能性もあるなど、費用がかさむ可能性は十分に考えられます。

一方で、成果報酬型広告の場合、クリックしただけでは費用が発生しないため、誤クリックによる費用負担のリスクを回避できます。成果に対してのみ費用が発生するため、無駄なコストを減らすことができるでしょう。

2.効率よく運用できる

成果報酬型広告は、広告代理店に依頼して運用する仕組みとなっているため、効率良く運用することができます。運用実績のある代理店であれば、自社に広告運用のノウハウがなくてもしっかりと成果をあげてくれる可能性も高くなるでしょう。

代理店に依頼するとコストはかかりますが、効率良く運用することで、結果的に自社で広告運用を全て行うよりも低コストで効率良く運用できる可能性もあります。

そのため、社内に広告運用のリソースやノウハウがないような企業の利用にも向いているでしょう。広告代理店によっては、バナーや訴求分の作成にも対応してくれるケースもあります。

3.費用対効果が明確

成果報酬型広告は、コンバージョンの発生に対してコストが発生するシンプルな仕組みとなっているため、効果分析も行いやすく、費用対効果が明確になりやすいという特徴を持ちます。

広告運用の方法によっては、さまざまな工程でコストが発生するため、コンバージョンを得るまでにどのくらいの費用がかかったのかわかりにくいケースが少なくありません。成果報酬型広告であれば、成果に対して費用が発生するというわかりやすいものであるため、広告の成果の良し悪しも判断しやすいでしょう。

 

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【4】成果報酬型広告のデメリット

成果報酬型広告には、メリットの一方でデメリットも少なからず存在します。ここでは成果報酬型広告のデメリットを3つ紹介します。実際に成果報酬型広告の運用を検討している企業の担当者は、メリットとデメリットの双方を理解したうえで、利用するかどうか判断するようにしましょう。

1.難易度が高いとコストが上がる

成果報酬型広告は、ROI(Return On Investment:投資利益率)が高い広告運用タイプです。

しかし、例えば単価の高い商品やサービスの販売など、コンバージョンに到達するまでの難易度が高いと、成果が発生した時のコストが高くなってしまいます。

例えば、継続して購入しなければならない商品の場合、コンバージョン達成の難易度が高く、成果に繋がったときのコストは高くなる可能性があるでしょう。

そのため、「とりあえず成果報酬型広告を運用しよう」とするのではなく、扱う商品やサービスが成果報酬型広告との相性がいいのかどうかを確認することが大切です。

2.コンバージョンの質が低くなる恐れがある

成果報酬型広告は、コンバージョンが発生しなければコストが発生しません。

これは裏を返せば、コンバージョンがなければ広告代理店は収益を上げることができないということです。そのため、代理店側は成果を上げようと必死になります。

このこと自体は悪いことではありませんが、中にはコンバージョン獲得が第一の目的となり、その後の継続購入やサービスの利用につながらないなど、コンバージョンの質が下がる可能性があります。

このような点を考えると、広告代理店に依頼する際は、成果報酬型広告の運用実績を確認することが大切です。

3.効果が出るまでに時間がかかる

成果報酬型広告の中でもアフィリエイト広告を利用する場合、効果が出るまでに時間がかかることに注意しなければなりません。

アフィリエイト広告を掲載する媒体は個人が運営するブログやメディアとなるため、ブログの知名度や人気によっては広告を掲載してもすぐに成果が挙げられない可能性があります。

そのため、運用にあたっては、中長期的な目線を持って取り組むことが大切です。

【5】成果報酬型広告の費用相場

成果報酬型広告は、扱う商材の数%程度が相場と言われています。

しかし、コンバージョンによっては資料請求や会員登録、問い合わせなど、明確な費用が存在しないものもあります。

そのため、基本的には依頼する企業と広告代理店との間でコンバージョンに応じた費用を協議して決めることとなります。

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【6】成果報酬型広告を利用する際のポイント

成果報酬型広告は、ただ掲載すれば成果が出るようなものではありません。成果をあげるためには、運用時のポイントを押さえておくことが大切です。

そこでここでは成果報酬型広告を運用する際のポイントを4つ紹介します。これから初めて成果報酬型広告を利用しようとしている企業の担当者はぜひ参考にしてください。

1.広告形態を把握する

どのような広告形態なのか把握することは成果をあげるためにも非常に重要です。

先ほども説明しているように、捉え方によってはアフィリエイト広告も成果報酬型広告の1つと言うことができます。

そのため、成果報酬型広告を利用するとしても、広告代理店に依頼して運用を代行してもらうのか、自らASPに登録してアフィリエイト広告を掲載してもらうのかやり方を検討しなければなりません。

これまで広告運用の経験がなく、ノウハウも持っていないような場合であれば、まずは広告代理店に相談して運用方法を提案してもらうのがいいでしょう。

2.商材が成果報酬型広告に適しているかチェックする

全ての商材が成果報酬型広告に適しているわけではありません。

例えば、単価の高い商品や継続購入を伴う商品などは、コストが高くなるため、成果をあげにくいと考えられます。成果報酬型広告はコンバージョンが発生するまでコストが発生しないため「とりあえずコストを抑えるために成果報酬型にしておこう」と安易に考えて選択することは避けましょう。

なお、成果報酬型広告の利用が向いている商材には以下のようなものが挙げられます。

  • ECサイト(雑貨・家電・アパレルなど)
  • 美容(化粧品・エステ・脱毛など)
  • 飲食(通販型の食品販売・コースメニューの申し込み・クーポンサイトへの登録など)
  • 健康(健康食品の販売・健康グッズの販売・サンプルの申し込み・ジムの体験申込など)
  • 金融(口座開設・資料請求など)
  • 転職・就職:(サイトへの会員登録・資料請求など)
  • 教育(資料請求・スクールの体験申し込み・通信教育の申し込み・教材販売など)
  • 保険(相談申し込み・資料請求・見積作成など)
  • 娯楽(オンラインゲームの登録・アプリダウンロード、動画サイトへの登録など)

上記のような商材は、高額すぎるわけでもなく、継続購入を伴うわけでもないため、成果報酬型広告との相性もいいといえます。

3.依頼先の広告代理店の実績をチェックする成

果報酬型広告の運用は広告代理店に代行してもらう形となりますが、広告代理店であればどこでもいいというわけではありません。

代理店によって得意分野は異なるため、これまでの実績を踏まえたうえで選ぶことが大切です。

もし、成果報酬型広告の運用経験があまりない代理店に依頼してしまうと、コストが予想以上にかかってしまう、コストをかけたにもかかわらず思ったほど成果をあげられないなど、コンバージョンの質が低くなる可能性があるため注意しなければなりません。

実績を確認するときは、運用によって「CPA(1人当りのコンバージョンにかかった費用)」がどのくらい変化したのか、具体的にどういった業界、どういった商材の広告を運用したことがあるのかといった点に注意してみてください。

4.適正な価格に決める

コンバージョンに対してどのくらいの費用を支払うのか話し合い、適正価格を設定することも大切です。価格設定が曖昧だと、のちのち費用トラブルにつながる可能性もあります。

何をコンバージョンとするのか明確にし、コンバージョンの条件を踏まえたうえで適正な価格を入念に話し合うようにしましょう。

特にコンバージョンの難易度が高い商材ほど支払う費用は高くなるため、「思ったよりも高い」「こんなに支払うなら依頼しなかったのに」といった事態にならないように注意してください。

費用を決める際に少しでも不明点がある場合は、しっかりと質問し、納得できるまで話し合うことがポイントとなります。

逆に説明がわかりにくい、価格設定に不明点が残るといった場合は、依頼しないことも検討したほうがいいでしょう。

【7】まとめ

今回は、成果報酬型広告の概要について解説しました。成果報酬型広告は、成果が発生した時のみ広告代理店に費用を支払うタイプの広告です。

アフィリエイト広告は成果報酬型広告の1種と捉えることもできますが、広告の掲載方法や仕組みに関して違いがあるため注意しなければなりません。

また、商材によっては成果報酬型広告が向いていないものもあります。高額な商品や継続購入が必要な商品などは成果報酬型広告には向いていません。

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